カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

秋葉原のRAKU SPAで一晩過ごしてみた

一昨日、上野に出たついでに

友人から教えてもらったスーパー銭湯に行った。

一応宿泊できるというか、深夜営業していて休憩室もあるということだったので。

確かにスーパー銭湯には、お泊まりパックみたいなメニューがあるところはある。

モニターのついた長いすのようなものがあったりもする。

で、教わったからには行ってみて

友人にご報告もしたいと考えた。

RAKU SPAというのだが

宵越しパックは10時間制で、10時インだと

翌朝8時チェックアウトになる。

10時以降に入っても、朝は8時で営業終了なので、強制的に退去となる。

秋葉原に着いたのがまだ夜9時前だったので

少し駅前をぶらぶらして

夏頃だったかネットで見たことのあった

カプセルホテルも近くにあったので、案内を見たり

アトレの猿田彦珈琲でお茶をして

現地に向かった。

千代田区の高齢者向け住宅の下にあるようだ。

地下1階にリフレクソロジーのサービスと

女性専用休憩室があって

モニターのついたマットレスのようなものが5人分しかない。

この日は土曜で、入館にあたって大変混んでいて希望の休憩スペースは確保できない恐れがあることは案内されていた。

ただ、場所が秋葉原に近いから、混んでいるとは言っても男性ほど数は多くないだろうと予想した。

来館したら3階の浴場のロッカーに持ち物を入れて、それぞれのアミューズメントに向かう流れだが、夜10時の時点で女性用のロッカーは半分近く空いていたから、混んでいるとは言っても、洗い場の順番待ちをするほどではなかった。

また埋まっているロッカーの借り主すべてが宿泊することもないだろうけれど

それにしても5台は少ないので

4階の男女共用の休憩室も下見に行った。

モニター付きの長椅子や吊り下げ式の揺りイスなど、微妙に休めそうな場所が点在し

カプセル的なブースなどは間仕切りがあるからある程度個別感もあるし暗さも確保できるが、ウッディな温もりはあるものの、そのぶん板敷きだから痛くて眠れないし

どこも微妙に寝られそうで寝かせないようにしている造りなのだ。

恐らく、完全に寝られる造りにしてしまうと、宿泊施設としての届出が必要になり、温浴施設の範疇から出てしまって厄介だとか、法的な理由があるのだろう。

風呂に入ってワークスペースで充電等しているうちにいい時間になり

案の定、女性専用休憩スペースは埋まってしまった。

こういうときに要領よく場所のために動くということが、私にはできない。

4階の男女兼用休憩スペースも要所はほぼ埋まってきていたが、

なんとかカプセル的なブースの一角に入ることができた。

中はオンオフのできる照明もあり

広さ的にも人一人寝られるが

先ほど書いた通り板張りで、長時間は寝づらい。

おまけになんとなく風が吹き込んで

うすら寒いのだ。

その上、声高にしゃべるオタク2人がいて、眠ることができない。

今ここを出たらすぐに取られてしまい、戻ってくることはできないと思ったが

無理して寝ても風邪をひくかもしれないので

ロッカーにコートを取りに行くことにした。

案の定、場所を出ると入れ替わりに入る人がいて、

コートを持って戻ると、さらに場所が少なくなっていた。

男ばかりのところに入り込んで寝入るというのは、なかなか勇気がいる。

大きいクッションもなく、床の固いところがほとんどなので

雑魚寝に近いが柔らかいところに仕方なく移動した。

隣は女性だし、なんとかガマンできるかという場所だった。

ウトウトしているうちにさらに回りが埋まり

寝返りに気をつかうくらいの混み具合になった。

イビキは聞こえるが、温浴施設だからみな風呂上がりで、臭くはない。

でもなんとかフリースのケットとダウンコートやバスタオルがあるから、先ほどの場所よりは風邪の心配もなく、正解だった。

本来はマンガを読んだりワーキングするスペースなので、照明は落ちないし

BGMが止むこともないので

寝づらいことこの上ない。

トイレが近いので、人の出入りもあり

ウトウトしつつ1時間おきに目覚めるを繰り返し、

7時半退出目標のため、

4時過ぎに起きて浴室に向かった。

よく眠れた気はさすがにしないが

疲れが取れない感じもないので、そこそこ寝てはいたんだと思う。

少なくとも固いカプセルよりは良かった気がする。

あのように固くしているのは

もともと子どもの遊び場だからなのだと思う。

結論として言えば、寝られるスペースではない。

浴室に行くと、かなり人がいた。

女性は支度に時間がかかるせいか?

早く起きるのかもしれない。

4階で起き出している人は少なく、ほぼ隙間のない状態で寝入っていた。

死屍累々・・(笑)

という感じで寝入る様は、壮観というか壮絶というか、悪夢のようだった。

あちこちからイビキが聞こえてくる。

入浴後軽食を取るために、2階の食堂に寄る。

食堂の席も寝入る人で埋め尽くされている。

食事の提供は午後11時頃に終わって、カップ麺など夜食の提供が午前4時半で終り

朝食はないので自販機で買ったパンとコーヒーを取る。

食堂も休憩室と化して、死屍累々(笑)

一方で、早々と支度をして去ってゆく人々もいる。

5時半を過ぎたが、まだ日が出る様子もないので、もう一寝入りしようと4階に向かうが、相変わらずほとんどの場所は占拠されたままである。

キャンプ用みたいな薄い布でできた椅子を向い合わせにして、しばし目を閉じる。

ふと、そう言えば女性は早く準備していたから、女性専用休憩室に行ってみようと思いつく。

果たして、なんと5台のマットレスの内、4台も空いている。

早く来るべきだったと思ったが、寝てみると長さがないので、体をくの字に曲げなければならない。

つまりここも宿泊所ではなくて、飽くまでも休憩室ということね。

でもこれまでの寝心地とは雲泥の差だ。

そんなわけで7時までは仮眠できた。

7時になると、強制的に照明が点灯。

つまりそれまでは、睡眠が可能な暗さ(真っ暗ではない)に照明が落とされている。

と同時にスタッフが、空いた隣りの部屋の片づけを始める。

つまり、隣りのほぐし処も女性専用休憩室になっていたのだが、そうとは知らなかった。

入り口付近をよく見ると、23時以降に休憩室になると、目立たない形で書かれていた。

なんということだ!(笑)

4階の兼用の休憩室にいた女性たちは、そうなることを知らなかったのではないか。

ただ、癒し処みたいな場所で寝ると、場合によっては疲れる。

でももう、どこでも変わらないかな〜

床は柔らかくなさそうだし。

かくして7時30分には退出。

飽くまでも宿泊施設ではない。

ここに入る前、いくつか秋葉原駅付近のカプセルホテルを見たが、チェックアウトは10時だし、値段は5000円程度だったけれど、きれいで良さそうだった。

でも5000円でカプセルなら、6000円くらいで普通のホテルとか、ありそうだし。

早いチェックアウトで、郵便局は開いていないので、せっかくだから神田明神にお参りに。

実はこの近辺で働いていたし、よく来ていたのに、ちゃんとお参りしたことはなかったかもしれない。

日曜の朝なので、モーニングを食べる店もあまりなかったけれど。

そしてあの苦しい雑魚寝だったのに、何かクセになるようなものがある。

疲れ切った死屍累々・・

ゴロゴロ転がってイビキをかくオタクたち・・

なんだか非現実感があり、また現実感があるとも言える、不思議な空間(笑)

妙な一体感があるとも言える。 この同じ空間で、苦痛を共有しつつ寝ているという。

何がツボったのかよくわからないが、

嫌いではない。

また行くか、と聞かれれば、たぶん行かないとは思うのだが。

後でよく考えると、もしカゼをひいたり虫がたかっている人がいたら、一発でうつっちゃうね。

やむを得ない時以外は止めよう。(笑)