カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

男性のエロと女性のエロは違う

コロナウイルスで思いがけず大変なことになり、志村けんさんまで亡くなってしまいましたが、

 


短期間に状況はどんどん変わっております。

 

 

 

もうケツ展が終わって3週間以上経ち、

3月も終わろうとしています。

 

 

 

ケツ展最終日に飲み会があり

男性6人、女性4人が参加しました。

 

 

 

 


その際、某男性(仮にAさんとします)が某女性(仮にBさんとします)の作品について

 


「全くエロさを感じない、ウンともスンとも来ない」

 


と評しました。

 

 

 

私はBさんの作品について、かなりエロさを感じていましたので、そのAさんのもの言いにはビックリしました。

 

 

 

さらにAさんの隣りにいた男性Cさんも

Aさんに同調しました。

 

 

 

Cさんの今回の作品は、かなりあからさまなエロでした。

 


と言っても皆さんプロの漫画家なので

そこに可笑しみを感じるというか、風刺のようなひねりはありました。

 

 

 

一方で男性作家の作品すべてにではないですが

「ほぼ生殖器の範疇としてのお尻」

を感じました。

 

 

 

 


ただ今回は「エロ展」ではなく、あくまでも「ケツ展」なので、エロが目的ではありません。

 

 

 

いわゆる「小学生的な興味に沿ったお尻の追求・遊び」が主旨だと、私は捉えていました。

 

 

 

女性の作品には概ねそうしたものを感じましたし、何人かの男性にもそれを感じました。

 

 

 

しかしやはり男性の作品には、生殖行為の対象とする目線が感じられるものが多かったです。

 

 

 

それはいい悪いとかいう話でなく、そういうものなのでしょう。

 

 

 

でも私はBさんの作品にエロさを感じていたし、Bさん自身にも何か変態的な香りを感じていました。

 

 

 

 


それをエロでないと断言した男性二人のもの言いを聞いて

 


昔、私に

「あなたにはエロは描けない!」

と断言した某画廊の店主が何故そう言ったのかわかりました。

 

 

 

男の言うエロと

女の言うエロとは

そもそも違うものなのです。

 

 

 

今まで言われてきたエロ

エロと言うもの自体が

男性の決めてきたものであり

 

 

 

その意味で言えば

女性の描くものはエロではないでしょう。

 

 

 

男性の描くもの

男性の考えが「エロ」を生み出しているのですから。

 


男性の視線、と言ってもよいでしょう。

 

 

 

それは女性とは無関係なのです。

 

 

 

女性の姿を触媒として語られることがあっても、です。

 

 

 

女性の考えるところのエロと、それはまったく違います。

 

 

 

例えば、男性のエロが何か「噛みちぎる」「破壊する」ようなものであるとすれば、女性のそれは「与える」とか「受け取る」「守る」といったものであるように。

 

 

 

女性がエロを出そうとした作品には、「もの欲しげ」な雰囲気を感じました。

 

 

 

ガードが甘い。

 

 

 

それが、女性にとってのエロかもしれません。

 

 

 

逆に男性のエロは容赦ない。

 

 

 

ただ直截に性行為に向かうエネルギー。

 

 

 

先に言ったとおりプロの漫画家だからヒネリはあるけれど、飢えのような余裕のない、ガツガツしたものを感じました。

 

 

 

まあ、このような違いがあるから、男はこんなはずじゃなかったと思うのだろうし、女もガッカリしたりするのでしょう(笑)。

 

 

 

だから、前の画廊の店主が「エロは描けない」と言ったとしても、男性の考えるエロが描けないだけで、女性のエロが描けないということではありません。

 

ガッカリするには及ばないというわけです。

 


男性にはウケないかもしれませんが。

 

 

 

で、Cさんは趣旨の違いから、次回以降の不参加を表明しました。

 

 

 

それでもBさん自身はどこか色っぽいし、

AさんはBさんが魅力的であることを認めているようでした。

 

惹きつけて止まないテーマではあると思います。

 

 

個人的にガッカリしたのは、私がそうした考えをAさんやCさんに対して表明できなかったことについてでした。

 

 

どう言えばいいのか、言っても受け入れられるのか、など考えて勇気が出ませんでした。

 

 

Bさんを少しもバックアップできなかった自分に対して、ガッカリしたのです。

 

 

飲みの席だから、そう真に受けることはないかもしれませんが、そういう席こそ真実が出るとも言えますね。

 

 

会社など団体に属さない私には、飲み会に参加するのは滅多にない機会なので、今回も久しぶりだったわけなのですが。

 

 

漫画家さん方も個人で仕事をしていますから、サラリーマンのそれとは違いますが、アシスタントをしていた時に感じたのは、漫画家さんには案外飲み会(というか、パーティ)の機会があるということでした。

 

 

イラストレーターもパリピが多い印象です。

 

 

油を描いているDさんや私のようなfine artをしている人は今回少なく、そういう人にお酒が強い人は多いような気もしますが(私はほとんど飲めず、そういう人は少ない感じがする)、こういった人が集う飲み会は稀だと思います(固定の画廊にいるような人でない限り)。

 

Dさんは私が19年前に個展をした画廊にいた人で、今回のケツ展には私が誘ったのですが、一緒に飲むのは19年振りでした。

 

滅多にない機会のせいかDさんの飲み会に対する意欲に少なからず驚きましたが、漫画家やイラストレーターよりはるかに集う機会が少ないことを考えれば仕方ないでしょう。

 

 

でもDさんは絵を描く傍らサラリーマンもしていて、会社で飲む機会は少なくないはずですが・・

 

 

芸術の徒と飲む酒の味は違うということでしょうか。