さて、今日は、都内某所について書いてみたいと思います。
母方の祖父に関わりがあった場所で、当時は本所区、現在の墨田区内です。
一昨年、祖父の郷里で除籍謄本を取ったところ、ある地名に気づきました。
祖父が東京へ出て来てしばらく住んでいた場所でした。
その後、現在の戸籍がある場所に移ったので、そうした場所があったことを知りませんでした。
それで母に提案して、一緒に訪ねてみました。
戸籍では旧町名だったので、あらかじめネットで今の町名を探し、何丁目なのかまで調べておきました。
実際に行ってみると、番地表示が変わっているので、すでに16番地という場所はなく、正確な場所は特定できませんでしたが、通りかかった年配の男性に尋ねてみると、確かに祭り半纏には旧町名が入っているという話をしてくれました。
偶然その男性は管轄の神社の氏子総代だそうで、界隈に詳しい方のお宅に声をかけてくださったのです。
そのやり方が、玄関からではなく居間の入り口からだったので、いかにも下町のご近所さんだなと感じました。
ご近所さんもわからず、もう昔のことを知る人はほとんどいないということで、郷土史の資料がある最寄りの図書館を勧めてくれました。
コロナの懸念ある中、招かれざる客だったと思いますが、快く応対してくださったことに、何か下町の情のようなものを感じます。
資料で町名変更が確認でき、何丁目かもわかりましたが、地番は確認できず、結局住所の特定はできませんでした。
ただ、氏神さまは偶然、私が中学生の頃から折に触れて通っている神社であることがわかりました。
自分が下町に惹かれるのも、故なきことではないのかな、とも思いました。
後日、そういえば町名変更の資料は見たけれど、古地図を探していなかったなと思いつき、再度図書館を訪ねて、昭和5年の地図から場所がほぼ特定できました。
木炭やレンガを売る店などがひしめいていた界隈であったようです。
また再度、訪ねてみようと思っています。
後ろの写真3枚は、すみだ北斎美術館の特別展「しりあがりサン 北斎サン」関連です。
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