カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

うやむや力(笑)

初夏くらいでしたか、実家に行ったところ母から

「年賀状、〇〇さん(元夫の名字)のお父さんから今年も頂いたんだけど、返事しといたわ」

と言われました。

 

「あちら、ご存知なのかしら。」

私も少しビックリしましたが、まあ、離婚していても元嫁の家に挨拶くらい送っても、特に不思議はないかもしれません。

 

「まあ、そんなもんかしらね。」

私も母と同様の反応でしたが、母の方に年賀状くらい来ても来なくても、そう差はないかとも思います。

 

 

元夫のお父様ももう90を過ぎていますから、いまさら違ったことをできないのかもしれません。

 

パソコン印刷だったら、一括で出てしまいますし。

 

でも今や年賀状を終活と称して早々とやめられる方も多い中、お歳のわりに筆まめだとは思いました。

 

ただひょっとしたら、私たちが離婚したことを知らないのでは、とも思いました。

 

離婚した時は、まさに姑の病状が微妙な時でしたから、伝えなかったのです。

 

というわけで少なくとも姑は、離婚したのを知らないで旅立って行きました。

 

 

離婚届を出したほぼひと月後のことだったので、私は

葬儀と四十九日の法要には参加しましたが、その後の遺品整理を含めた一切に出て行かず、夫の実家にも行っていません。

 

つまり挨拶もなくそのまま現在に至っています。

 

もともと甲斐甲斐しく姑たちの世話をしたりすることもなく、2015年までは夫が盆と暮れとGWに帰省する際にはついて行っていましたが、そのくらいしか行くこともありませんでした。

 

その年3回でも、私としては結構行っているつもりでした。

 

というのは、もっと近くに住んでいても、自分の実家に年1回も行かない時期があったからです。

 

また、姑と舅どちらかが入院した折は、看病はしませんでしたが

かならず見舞いには行っていました。

 

この時献身的に看病していたのは、元夫の姉でした。

 

2016年に自分のエネルギーが夫とその家系に吸い上げられているとわかってから、顔を出すのは正月だけになり、それも日帰りになり、

 

さらに娘が姑に会うのを嫌がるようになった2017年からは、

姑の米寿の祝いを最後に実家にも入院先にも行かなくなりました。

 

2015年の10月に姑の大腸ガンの手術があり、その後入退院を繰り返していましたが、娘のウツと隠れ蓑にしていたので、舅も疑問を感じなかったのかもしれません。

 

 

にしても、あれだけ入退院を繰り返していたのに、丸2年ほぼ嫁が来ない、さらには葬式後もまったく姿を見せず、遺産相続の話し合いもそこそこ多かったようなのに、嫁まったくノータッチでも、変だと思われないものなんでしょうか?

 

大方の家では遺産相続は嫁がまったく入らない状態で話し合いされるものなんでしょうか?

 

それとも嫁には相続権限はまったくないとか?

 

離婚した時点で関係ないのはもちろんですが

離婚しなくても関係ないものなんでしょうか。

 

うすうす「変だな」とは思っていても

誰も何も言えなかった、というのが本当のところかもしれません。

 

 

というわけで、娘に聞いてみました。

 

娘は姑の生前は頑として祖母宅に寄り付こうとしませんでしたが

おじいちゃんはそれなりに優しいので、遺品整理等に駆り出されていました。

 

そうしたら、やはり元夫は、自分の親族にそうした話はしていなかったようです。

 

 

離婚後、正月は元夫が実家に帰るので、私は娘と過ごしているのですが

その際に年賀状を仕分けると、ほとんどの人がまだ私を連名にして宛名を書いています。

 

 

何人かは引っ越し案内その他をいくら出しても、その後10年古い住所に出し続けたツワモノだったりもするので、案内が反映されない場合もあると思いますが、さすがに離婚は誰の印象にも残ると思うので、おそらく誰にも知らせていないと思います。

 

そのあたり、娘はよくわかったもので

「男の人にはメンツがあるからね」

と、言っていました。

 

特に元夫の周囲など、保守的な感じの人が多く

親しい友人など誰も離婚などしていません。

 

その中で自分だけ違ったポジションに行ったことを知らせるのは

苦痛かもしれません。

 

 

私などSNSなどでも大々的に表明してしまいましたけど。

 

 

しかし、身内にすら言ってないってなんだ。

 

別に身内なら言ってもいいというか、言わないわけにいかないんじゃないか。

 

戸籍謄本を取ればわかってしまう話だ。

 

 

そんなことまで「なんか変だけどまあいいか」にしておけるものなのか。

 

 

そのくらい、嫁ってどうでもいい存在なのか。

 

だれも私のことには触れないで、なんとなくやり過ごす。

 

 

うやむやのうちに流す「うやむや力」と言えるだろうな、これは。

 

 

人や家によっても違うかもしれませんが、地方の家ってそのくらいのうやむやを飲み込む力があるってことですよね。

 

 

波風を立てないために、口をつぐんで家の存続だけを目指していく。

 

そんな流れがあるように思います。

 

 

特に日本は、事を荒立てない事で和を保ってコミュニティを維持してきた歴史があるし、はっきり話をするための言語じゃないよね。

 

だから「妖怪」が多いんだと思う。

 

 

自然が深い、自然と共存するという姿勢があるからでもあると思うけれど、

 

口に出せなかった無意識の念みたいなのが、妖怪を生んでいる部分はあると思う。

 

 

先日、夜中に人を苛む念が出てくる事を書いたけれど、あんな感じで念が発生して、妖怪になるのではないかと思う。

 

 

というわけで、うやむや力は妖怪生成力かもしれませんが、

日本の底力でもあるってことにしたいと思います。笑