一昨日、私の行きつけのお店のパーティがあった。
オーラソーマ製品を扱うお店で、講座やカウンセリング、イベントなどをやっているお店なのだけれど、ここに行き始めて丸3年になる。
今年で、4年目。
3年前から、パーティやイベントなどに参加させて貰うようになった。
その、去年のイベントで見かけた若い女性、仮にNちゃんとしよう。
Nちゃんは、一昨日も来ていた。
去年のイベントでNちゃんを見かけた時、忘れられない印象が残ってしまったのだ。
それは、笑わないということ。
たぶん、笑えないのだ。
いい悪いはともかく、たいていの人が愛想笑いをするし、
仏教には 「和顔施」 ということばがあるというが、
なんとなく、相手の笑顔で緊張が解けたり、安心するということはよくある。
笑顔に、救われているのだろう。
まあ、私も、弱いから(笑)。
あまり愛想笑いをされても緊張するし、そこそこ無愛想でもかえって
緊張が解けるということもある。
でも、そこそこ無愛想でも、知り合いであればどういう拍子にか、
ふっと笑いが出るときもある。
しかし、その子は、本当に笑わないのだ。
それが、妙に気になってしまうのだ。
行きつけの神田の食堂のおかみさんも、相当無愛想で
笑った顔を見たことがないが、なじみのある人にはよく話をしているので
それほど気にはならない。
ただその時も、顔は笑っていないようだけれど・・(笑)
前回のイベントで、それがどうにも気になっていたので
しばし自分の心、感情を見つめてみた。
普通、しばらく見ていれば心のざわつきは収まって来るものなのだが、
どうしても、そしていまだに収まらない。
その彼女が、ボトルのペンダントを身に着けていたのだが、
{オーラソーマには気に入った(もしくは自分の気になる、惹かれる)ボトルと同じものをペンダントにして身につける、という方法もある}
それが72番、クラウン(ピエロ)のボトルだった。
私が、オーラソーマに出会って、まず最初に塗らなければならなかったボトルだ。
オーラソーマは、110本(だったっけ?)の種類のボトルから
自分の惹かれるボトル4本を選び、それを体に塗る、という形でヒーリングする。
それを見た時、なんとなく、やっぱり、という気がした。
ボトルの72番は、
「口で表現することが難しいような、深いショックを体験しています」
その、「悲しみのピエロ」を開放する、というのがテーマになっている。
何かショッキングな体験がない限り、あそこまで笑わない、ということは考えられない。
あれだけ笑わなければ、小学校や中学校で、いじめられたり、
ということも、ないとはいえない気がした。
お母さんや身内の方は、どのように彼女に接しているのだろう。
とか、いろいろ考えてしまう。
私は、よく愛想笑いしていますが(笑)まあ、必ずしも開いているわけではなく、
そっとしといて、って意味の笑いだってありますしね。
昨日のイベントに、彼女は、他の参加者のためにお菓子を作って来てくれた。
笑いはしないが、イベントにもよく出てくるし、皆の前で話もするし、
対人関係において、完全に閉じているわけではない。
数少ない男性参加者は、彼女に心を開いているのが見える。
男性には、どこかそうした弱みがある女性を好む人も見受けられる。
メンヘラーとしか付き合わない、という人もいる。
まあそれはともかく、写真を撮る際、イベントスタッフは
「Nちゃん、笑って~」
と、声をかけていた。
Nちゃんも、微妙に笑いそうな部分もあるのだが、
やっぱり難しいのだろう。
スタッフを非難するつもりもなく、そう声をかけるのもわからなくはないが
Nちゃんも、つらいかもな・・とか思ってしまう。
私なら、Nちゃんに笑って、とは言えないかな・・
でも、笑って欲しいけど。
その作って来てくれたクッキーには、一言メッセージがついていて
「あなたに笑顔が届きますように」
と、あるのだ。
それは、何を意味するんだろう、と思ってしまった。
彼女は笑えないけど、その心が伝わるように?
お菓子は、とても綺麗にできていた。
私はそのように綺麗に作るのはムリである。
お菓子はちょっと、個性的な味だった。普通に美味しかった。
でもちょっと、つらいプレゼントだった。
私の心には、やはり前回のイベントで残ったような
懸念が、強く残るのである。
(写真はそれとは関係ない、ポルトガル料理店コースのデザート、お米のプディング)