カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

男性性と女性性のバランス・その1 魂のぶつかり合い

先日、某横須賀市海辺で、 
小・中・高校同級生の、少人数の集まりがあった。
 
 
3月に荻窪での展示に来てくれた面々で、その時海辺のレストランMで集まろうという話になっていたのだ。
 
 
Mは私の家から1時間半くらいで
今のエリアに越して以来、20年ほど来続けている。
 
田園都市線青葉台周辺は、同窓生が多く住む場所なので
「同窓会場」と言われているらしいが
 
葉山近辺も同窓生が集まる場所らしく
「同窓会飛び地」とも呼ばれているようだ。
 
 
今回集まった6人のうち、1人は居住者(仮にNさんとします)
他2人が別荘を持っていて週末をそこで過ごし(このうち1人が私に展示場所を貸してくれているS君)
 
他2人は横浜市民で
 
あとの一人が小金井市民(仮にW君)である。
 
今回、決めた日が偶然Nさんの誕生日で
 
W君は高校でNさんと同じバンドメンバーだった(近年も活動を続けていたが、現在は休止中)が
当初彼はボランティアがあるというので、欠席予定だった。
 
 
しかし雨になったので、急遽参加の運びとなった。
 
 
彼は東京マラソンにも出たことがあるランナーなので
もしかしたらここまで走ってくるかなと思っていたら
 
案の定、御用邸付近に差し掛かったところで
近辺の写真を送ってくれた。
 
 
それをFBに彼が上げたのだが、NさんにはサプライズとしてW君の参加について伝えていなかったので
 
 
Nさんのコメントがおかしく、私はバスの中でひそかに爆笑していた。
 
 
実は他のメンバーにも彼の参加は知らせず、その場でみんな驚きゃいいや
とか思っていたのだが
 
参加が突然過ぎて、皆に伝えるヒマがなかったというのが本当のところである。
 
 
で、皿が運ばれる中、W君が漏らす。
 
「最近なんか、娘もこうよ。妻も前からそうだけど。」
と言って、サーブされた紙ナプキンをつまんで自分の前に放る。
 
 
つまり、ものを渡す時もおざなりに扱われるということだ。
 
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それを聞いて、ちょっとびっくりしてしまった。
 
W君のようなモテ男ですらそうなのかと。
 
 
W君は二度目の結婚で、かなりドラマチックな出会いだったと聞いているし
お嬢さんのこともそれこそ、生まれた時から自分の元を離れることを想像してブルーになってしまうくらい溺愛していた。
 
少なくともW君は、家の夫のように隙あらば人のエネルギーをちょろまかしていくような人間ではない。
 
自分の消費エネルギーを最小限に抑え、他からなるべく最大限の利益が得られるよう、小役人のように小賢しく立ち回っている人間ではなく
 
頭はいいが殿上人のように浮世離れしていて、あまり取り繕うようなところもなく、真面目で誠実なお人柄だと思う。
 
ただ結婚という狭い密室に閉じ込められて見える人格は、外から窺い知れるものではないし、立場が変われば見える面も変わるだろう。
 
 
 
女性からこれだけ敵意を含んだ扱いをされるには、相応の理由があると思う。
 
 
というのは、自分も含め、いくつかのケースを知っているからだ。
(いや知らなくてもそういうものかもしれないけど)
 
 
もうこの人間には言ってもムダ、話し合いの余地無しと感じられた際の
諦めを含んだ反応だ。
 
話し合いにおいては決裂している。
 
 
人間関係、それも恋愛関係であれば他人のあずかり知らぬ事情があるだろうが
 
 
女性側の視点からすると、男性が現実から離れたところに捉われ、自分の都合を押しつけている場合に見られることが多いような気がする。
 
父と自分の場合で言えば、心配をするあまり、本来美術系の私に理系に行くことや、私に合わない学校を強く勧めていたりするような。
 
 
自分の「いいと思うこと」を押しつけているから、本人に悪気がないのが問題だ。
 
 
奥さんについてはわからないが、お嬢さんについては
彼女の大好きだったスポーツを、諸事情によりやめさせて、結局登校拒否になってしまったと、以前聞いていた。
 
 
このささいな仕草に現れる意味は、根源的なぶつかり合いのように思える。
 
 
たとえば私にしてみれば、絵を描くのは息をするように自然なことだった。
 
しかし父はそれを許さず、漫画を読むことも禁じたし、創作の小説を書くことも禁じた。
 
私のしたいということは、食べること以外ほとんど禁じられた。
 
また、女性的であることも禁じた。
 
 
だから私は自分の存在をかけて、父と闘った。
 
 
決して口をきかず、親の用意した食事も取らず、拙い抵抗方法ではあったが、全身全霊で反抗した。
 
父の仕事道具であるロットリングの先もつぶした(笑)。
 
 
我ながら、よくやったと思う。
あのときああしなければよかったと思うことは一つもない。
 
 
父と本当に和解したのは、私が就職した後、そしてそれをやめて
漫画家のアシスタントとして食い始めた時だった。
 
 
さすがに禁じ続けたもので飯を食い始めたので、諦めたのだと思う。
 
 
そこまでの確執なら、ヘタに和解したり取り下げたり罪悪感をいだいたり感謝してプラスに考えたりせず、徹底的に闘うべきである。
 
 
そういった時は、お互いの魂が
前面に出て、がっぷり組んで拮抗している。
(「男性性と女性性のバランス・その2 女性性の強い男性」に続きます)