カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

毎年繰り返すパターン

聞いた話では、最近地磁気が強いから、いろいろ不安に襲われる人も多いみたいだね。
小坊主も不安神経症があった(今も?)から、
そういう自然現象には敏感だったりするね。
病気がひどかった時は、半月になると不安が強くなったりしてました。

梅雨とか台風とか、気象が荒れるころになると
決まって寺に電話をかけてくる人たちがいる。

今日かけてきた人も、5月くらいから2~3週おきにかけてくる。
内容はいつも、「おふだの使い方について」だ。
寝る時はどういう風に置いて、壁に貼るならどういう風、普段持ち歩く時は・・
と、こと細かに聞いてくる。
その度にこういう向きですよ、とか説明をするのだけれど、
しばらくするとそれでいいのか不安になるんだろうね、
また同じ内容で聞いてくる。

確か、去年も同じような感じの電話を、別の人がしてきたんだよね。
そしておととしも別の人が同じ内容で。一様に皆、繰り返しでね。
不思議なことだな。やっぱりこの時期なんだよね。

そして11月になると、翌年の春に芽吹く「芽」が形成され始めるため、
「?」な電話が多くなるんだよね。
それも天気の崩れがやってくるのと共に、西からかかってくる。
まず福岡、山口または高知、広島、大阪・・という具合にだ。

それとはちょっと違うけれど、ある年配の女性が
子供さんとの関係について仕事を依頼してきた。
お金持ちの人で、和尚はあの祈祷が必要、次はこの祈祷と次々に受けている。
当然料金はかさむ。1件あたりだいたい100万強だから、
もうトータルで1千万は行ってるんじゃないか。
さすがに金持ちとは言え、何も気にならないってことはないだろう、
一応「前回これだけ払いましたけど・・」とか言って来てるんだから。

なーんかちょっと不安なんだな、このパターン。

去年もそんな感じのお客さんがいたんだな、目的は病気平癒だったけど。
お父さんが80近くて、ガンってことだった。
お母さんもそのくらいの年で、そこそこお金は持っていた。
でも末期だったからね、どうかなぁと思っていたんだ。
これで治ると言って請負っちゃう方が無謀なんじゃないか、って感じだった。
そこそこ引き伸ばしはできたのかもしれないけど、結果は・・だった。
それで「金返せ~!!」と来たね。

まあ、神頼みだから100%を期待することはできないと思うんだよね。
機械にだって100%は期待できないわけだから。
全知全能の・・だから、期待したくなるのもわからなくはないけど。
問題はそれだけ高額を取っているってことだよね。
金持ちだからって理由で次々ふっかけてるんだからね。
神仏の世界で、一般人はなんだかわからないから、
「これだけ必要ですよ」
といわれれば、つい怖くなって払わずにいられなくなるだろうからね。

でも、せびる方もせびる方だけど、
頼む側も、高額なんだから、1回頼んだら様子を見て次を頼もうって思わないのかな。
なまじ払えちゃうから払っちゃうんだろうけど。
「恐れ」がまとわりついているから、そういう行動になっちゃうんだろうね。

そして「恐れ」の元にあるのが「不明」または「無知」、つまり「わからない」ということだ。
「わからない」からこそ、こういう商売が成り立つんだろうけどね。

また和尚の引き際が問題なんだろうね。
もう取れない、とわかると、とたんに反応がアッサリしてくるからね。
相談にもなんだかんだ理由をつけて応じてやらないし。
かといってお金を払えない人すべてにアッサリってわけでもないんだけど。
そこそこ相談にものるし、金にならない祈祷も受けちゃったりするし、
それなりの能力もないとは言えないと思うんだよな。はっきり言って、よくわかんない。
でも、「金だけか」と思わせるシーンは多々あるしね。

結局は、宗教とのつきあいは、自分の心次第ってことになるだろうな。