カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

謹賀新年(人生のテーマ)

あけましておめでとうございます。

昨年は、皆様のおかげで楽しい時を過ごさせていただき、どうもありがとうございました。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。

そしてこの一年、皆様が健康に恵まれ、素晴らしいものとなりますよう
お祈り申し上げます。


え~、てなわけで年は明けたのだが・・
年末に、「カモちゃんの今日も煮え煮え」
って本を読んだのだった。

この本の作者は、鴨志田 穣(かもしだ ゆたか)で、
漫画家 西原理恵子のダンナさんだった人だ。

この方、昨年の3月に亡くなったのだ。

一昨年だったか、テレビにレポーターらしき仕事で出ていたのを見た。

この作家を知ったのは、3年前「松尾スズキ」で検索したオムニバスの本(題名忘れた)に、
ゲッツ板谷という人も書いていて、その文中にこの鴨志田さん(以下・カモちゃん)が出てきたからだった。

「いつも怒っている人」
というのが、その文中でのカモちゃんのイメージだった。

その後、西原理恵子の漫画でも見たが、「かなり、相当な人」という印象だった。

で、本を読むと、
やっぱり「相当濃いい。」

壮絶と言ってもいい、その人生。

ヤク中になったり、アル中になったり、
報道カメラマンを目指していたので戦地に赴いたり、
赤痢デング熱にかかったり、ガンジス川の水を飲んで一日30回トイレに通ったり・・。

人のグロテスクな部分を、縫うように歩いていく。
その本の最後にあるエッセイに、彼は書いていた。
「人の“業”の深さがぼくにとっていつでも見とどけたいテーマだ」
と。

そんな業の中をのたうちながら生きていたのに、
読後感は爽やかなのだ。

いや、のたうちながら生きていた、からこそか。
辛いカレーを食べたあとのように。

酒に逃げる姿は、苦しくてたまらないから、のようだが、
実はそれを望んでいたのに違いない。
生きるという事に、直にぶつかっていた人生。

そして私のテーマは、「善悪を超えること」。
彼の文を読んで、それがハッキリしたように思う。

新しい年が始まる。
それは、いつだって救いだ。