週末にBSだかで、映画『グーグーだって猫である』を見ましたよ~
原作は大島弓子、主演は小泉今日子で、当時結構話題の映画でした。
学生時代を過ごした、吉祥寺の風景、そしてマンガのコマがもりだくさんで感涙・・
小泉今日子も女優としていい味出ていて、ホント見てよかったです。
年とるのも悪くないと思わせる。
全体を通して「死」の陰があるのは大島調、それをやさしくオブラートに包むのも大島調。
味が生かされた、うまい映画化です。
吉祥寺近辺の学校を選んだのも、
マンガ家をめざしてアシをやったのも
目の前の花瓶にガーベラが挿してあるのも、ぜんぶ大島マンガの影響です。
高校のとき、この人のマンガに会ってなかったら、違う人生だった。
映画を見て、どのくらいこの人の影響が強かったか、
ああ、そうだったと一つ一つ思い出してました。
しばらく作品は読んでいなかったけれど、
吉祥寺に行くたびに、「ああ、サバ(猫)はもう死んじゃったんだろうな・・」とか
思ったりして。
ストーリーではそのサバの、ペットロスが大きなモチーフになっている。
サバとの邂逅シーンが、大きな救いだった。
先月末台風が関東に上陸した日、私は吉祥寺に行った。
思い込みが間違いでなければ、大島先生の誕生日。
一緒に行った人は、16年飼っていた犬を亡くしていた。
死後、そっくりな犬のストラップを見つけて携帯につけているが、
それを見るたび、心が痛む。
写真は、『多奈加亭』で頼んだお茶と、レモンパイです。
さすがに台風だけあって、いつもは混んでいるのにガラガラでした。
店に至るまでの風雨はすごかったけど、
ゆっくりお茶ができて、よかったです。
(なお、ローリー寺西が、TVガイドだかの連載欄で
「グーグルだって役にたつ」とパロってました。)