昨日は、伯父の葬式だった。
長く闘病中だったから、とうとう・・という感じではあった。
母の長兄なのだが、母の家系は、女が短命である。
母は姉妹の中では末っ子で、母を残して姉たちはみな死んでしまった。
兄弟ばかりが残り、放蕩ものの伯父が5年ほど前に死に
そして今回の長兄、と続いた。
長兄の伯父は昭和元年生まれだったので、85歳だった。
早くに亡くなった祖父からメッキ工場を継ぎ
一応、当時小学生以下だった母たちを食べさせていた。
私は昨日、残った叔父と母と、同じテーブルについたが
終始、伯父について懐かしむような言葉は、一切出なかった。
叔父たちは気さくで、頑固でもなく、居丈高にもならず、明るく親しみやすい性格だが
その彼らが、何も語らない。
細かいことは、母から折りに触れ聞かされてきたが、
よほどなことがあったのだろう。
母方は東北人と名古屋人のハーフ(笑)である。
父は純正の福岡人。
父方だと、親戚同士でも、何か決定的なことがあれば
付き合いを切ってしまう。
兄弟でも、なんの付き合いもなくなってしまう。
母方では、それでも付き合っていく。
解消しがたい確執を持ちながらも、黙ってすわっている。
実際どういう感情が、他にあるのかはわからない。
しかし決して、許している、という訳ではない。
どちらがいいのかは、わからない。