バッハの「平均律クラヴィーア曲集」にハマっている。
ライプツィヒの「バッハ博物館」でも探したのだが
輸入版で4枚組が3000円しなかったが、在庫最後の1セットだった。
バッハのチェロ無伴奏、ブランデンブルグ協奏曲、ゴルトベルク変奏曲、イタリア協奏曲などをゲットしてきて、そろそろ平均律クラヴィーアを・・と思っていた頃、友人の紹介で出身高校の最寄駅付近に「平均律」という名の喫茶店を訪れた。2013年の3月だった。
もとは原宿に店があったらしく、私は当時バイト帰りに一度だけ訪れたことがあったが、当初同一の店とは知らなかった。
当然ながらBGMはバッハが多く、
2014年初頭あたりから頻繁に訪れるようになり、マスターからも「平均律クラヴィーア」のおすすめなど教えていただき検索してみたが、それらはすでに販売されておらず、中古も見つけることはできなかった。
がっかりして、以後しばらく探すのを諦め放置状態だった。
が、このたびバッハ博物館を訪れたことで腰が上がり
また、ある方のブログでリヒテルの「悲愴」を聴く機会をいただき
これは・・と思いゲットした。
結果は・・大当たり!!
感想は
「跪いて滂沱の涙」
の、一言に尽きます(笑)。
石から伝わる冷たさと、乾いた空気の中で育まれた文化を感じました。
湿気で曖昧にされることなく、徹頭徹尾明確にされた文化。
あの現場で感じたのと同じものを感じました。
色だけでなく、音に関してもそうだったのです。
色は
日本製、京都産のゴンドラパステルの色でなく
ドイツ製・シュミンケの色でした。
もちろんゴンドラもいいパステルですが
日本の感覚から産まれた色です。
自分的にはその中間のイギリス製・ラウニーがしっくり来ることが多いですが
ゴンドラを使って日本で描くとこうなります。
余談ながら、一部日本製のホルベインも使っていますが
ゴンドラが感覚から産まれた色なのに対し
ホルベインは観念上の色、という気がします。
自然界には少しそぐわなさを感じます。
だからマンガ的な表現にはいいのかもしれません。
音楽の平均律にはハマっていますが
お店の平均律には諸事情あってご無沙汰しています。
先日、「マツコの知らない世界」にマスターご夫婦が出ていました。
難波里奈さんという喫茶店ライターの方の推薦で。
おすすめのフレンチトーストは食べたことがありませんでした。
コーヒー・紅茶はもちろんですが
アップルパイや他のケーキも美味しいです。