今年も、横浜・吉田町アート&JAZZフェスティバルに出店した。
今回は売れなかったけれど、たくさんの楽しいことに恵まれた。
去年お隣だったり話をした方々はいなかったけれど、今年お隣になった方々にもいろいろ助けられ、とても楽しい時間を過ごせた。
特に左隣だった高野るりさんはご両親もアーティストのサラブレッドで、画家・人形師・帽子作家・歌手でありダンサーで、生き方すべてが芸術だった。
高名な芸術家とのコラボやメディア出演を重ねた方なのに、立ち位置がフラットで見方は純粋で、同級生のように接してくださる。
美人でなんとも言えない可愛らしさがあり、私はすっかりるりさんが好きになってしまった。
感覚は自由で奔放なのにご自身を見る目は静かに客観的で、周りに喜びの雰囲気をまとわせているせいか、小さい子や妙齢の男性が途切れることなく吸い寄せられる。
会場でJAZZの調べが流れてくるとるりさんはすぐに踊り始める。
私もスキあらば踊りたい質だから体を動かすと、それにるりさんは反応して、私が踊れると認めてくださったようだ。
話しているとワクワクして、様々な制限が外れてくる。
即興の歌に人生が載せられ、歩きながら次々ドラマが紡ぎ出される。
ザ・芸術家という存在に、様々なことを教わった。
高齢の人に私はいいイメージを抱いていなかったが、年相応に盛りたがる人にしか出会っていなかったからで、そうしたことに縛られなければ、そういうこともないのだ。
私自身が何より、盛りたがる人間だった。
そしてヨガの先生もお越しくださり、お話しもめちゃくちゃ楽しく時を忘れた。
実はヨガの先生も高野さんのパフォーマンスを見たことがあるそうでビックリ。
さらに右隣の方も高野さんとは何度か展示会場でご一緒されていた。
意外に世界はつながっている。
気がつくといつも周りの方々にしてもらうばかりの日々になっている。
「私ばかりやっている」と不平不満でいっぱいだった日々が遠ざかる。
計算を試みては失敗してきたけれど、このまま無作為に生きていこうと思う。
帰りに青菜炒めと、吉田町なら「梅や」でヤキトリ。