カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

切れてしまいました・・

目の前で、例えば電車の中で
カップルがイチャイチャしてたら、どう思います?

「いいのう、若いってことは」とか、いろいろありますけど、
まあ、好きにやっとれ、ですよね。
「こんなとこでやめてよって、すごく怒りたくなる!」
という方もいらっしゃるでしょうが、
満たされないで周りに八つ当りする人より、どれだけ平和か。

「でもあまりに周囲を無視して好きに振る舞う姿に怒りを感じる」
という感覚は、よくわかります。
小坊主自身も、好き放題に振る舞うことを抑圧している部分がありますからね。
多少に関わらずそういう部分があれば、あまりに自由に振る舞う人を、
羨ましく思う反面、腹立たしくも思うものです。

昼の買出しに行った秘書が、怒り始めた。
和尚が「お帰り」と言わなかったことについて。
そして何を買ってきても、和尚が文句をつけることに関して。
言いたい気持ちはわかる。
それが職場での意見の交換ではなく、夫婦喧嘩になっている。
そもそも和尚が秘書に期待するものが、職業人のそれでなく、
家庭人のものだから仕方がないかもしれない。
でも専務や小坊主は、仕事に来ているのだ。

「不愉快です。」
とりあえず、伝えようと思った。
いくらここでは和尚と秘書がKing&Queenとは言え、限度はある。
「仕事をする環境じゃない。これが続くようなら、や・・」
と、言いかけて和尚を見ると、小坊主のことしか睨んでいない。
そこまでどなられても、秘書を擁護するのだ。
咄嗟に「やばい」と感じた。これはクビだな。
でも計算して、
「や・・り方を考えます」
と言ってしまった。

しばし、沈黙。

「まぁ、クビでもいいか・・」とも思った。

結果は、とりあえずクビはなかったのだけれど
(他に仕事をする人は、小坊主しかいないもんね)、
和尚によると、秘書は精神的なことで病院に通い始めているらしい。

そのことは、確かにかわいそうだ。
でもここで小坊主がしなきゃならないことは、秘書の気持ちをわかることじゃない。
理解して同情することじゃない。

小坊主自身の気持ちを知ることだ。
それを存分に味わうことだ。
それがいくら苦くても、それしかない。
そこにしか、救いはない。
逃げれば、またどこかで同じ目に遭うだろう。
もう、繰り返しはいやだ。そこでカルマが終われば、すべて終わる。
憎しみあって、傷つけ合えばいい。

今できることは、それしかない。