カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

移転と信心

前回の「信じること 廚任蓮
小坊主にとって「信じること」がどういうことだったのか
ということを書いております。

もちろん宗教に寄り添う理由は、この宗教のこういう部分が好きだからとか、
本当に人それぞれで、
それはたぶん過去生にいろいろな宗教を渡り歩いているせいもあると思うので、
「自分がこうだから他の人もこう」と一つに括れない、極めて個人的な問題と感じています。

てなわけで、「それは違うんじゃないか?」というご意見も当然あると思いますが、
お許しださいませ(__)”。

で、今日はまた事務所が移転する予定なので、
土地のご祈祷について少し書いてみたいと思います。

和尚は、土地の力をUPさせる祈祷も行っています。
たとえば商店街の中でも、何度も入る店が変わるのに、
経営がうまくいかないような場所ってありますよね。
そういう場所は、土地の力が弱いと考えて、
例えばそのオーナーさんが依頼に来たら、
現地に出かけて祈祷する、そんなようなものと考えてください。

しかし、この寺はよく引越しするのね。
○○寺と普通に言えば、本堂があって寺務所があって、墓地があって、
周りに檀家さんがいて、そうそう動くってことはないけど、
ここはそういうものはなくて、オフィスビルの一角に事務所を借りて
やってるだけなのね。

移転が多いその理由については、謎なのよ。

最初から不思議だったんだけど、
当初は、「宗教を扱う者の業のようなものでしょうか、
土地の人々から不審に見られて、寄る辺ない身となるのが定めのようで」
という和尚のことばを、小坊主は真に受けてたのね。
オウムの件もあったし、何やってんだかまわりにしてみればよくわからないし、
まあそういうこともあるかと納得してた。

ずっと昔からある寺なら、誰も不審がらないけど、
ぽっと出の宗教団体がまわりに急にやってきたら、ちょっとギョッとするのは当然だしね。
和尚の見た目も、いかにも害のなさそうな好々爺だったらそうでもないだろうけど、
見るからに怪しい人だもんね(笑)。

それに、まあ、近所ともそれなりにうまくやっていこうと態度で示せば、
そこそこ理解はもらえるんじゃないかと思うけど、なかなか強硬派だからね。
まわりといろいろ衝突するわけよ。
で、和尚はその場所の悪いとこばかり数え上げて、
結局「もっといいとこ探そう」って話になるわけね。

やめてった人の話では、税金対策とかって噂もあったけど、
??だった。そういうこともあるかも知れないけど。
小坊主なりには、大勢のマイナス要因を抱えてくる信者さんが来て、
その土地のエネルギーをたくさん吸いとって行ってしまうから
限界がきてしまうのかな?と、説明をつけようとしたけど、真相は不明。

もうね、相当移ってるから、
不動産業界ではリストに載ってるってハナシもあるね。

ある信者さんが、
「そんなに移転しなきゃならないような土地なら、
自分で土地の力を上げればいいじゃないですか」
と言ったけど、確かにそうだよね。
それに対し、
「自分の場所だと思うと、欲得ずくになるので判断力が鈍る」
という意見もどこかから(和尚から?)出た気がする。

確かに、和尚は自宅もよく移るんだけど、
何度か「先にお入りあそばされてる」家に入っちゃったのね。
その時の話では、
「訴えたいことがあるから、入居するまでは鳴りを潜めている。
それで、なにも感じさせない。」
ってことだったが、ホントか?
それを見極めるのがアンタの仕事じゃないのか?
とか思ったが、まあ100歩譲って仕事とプライベートは違うとしよう。

で、事務所もそういう場所に入っちゃったことがあるのね。
やはり同様の理由で、入居するまでは何にも感じなかったらしい。
でも入ってみたら、なんだかイロイロあったのね。
気配だけじゃなくて、お供え物が変な風に並べ替えられてたり、ひょっと顔が見えたり、
戸棚や冷蔵庫の扉を開け放しにしたり、背中を押されたり、音がしたりね。
で、お札を貼ったら、ちょっと静かになった。

その後、上の階nの人たちが転居して、ほとんど気にならなくなった。
和尚はそれについて、
「彼らも占拠したいから、上で落ちついてるんだ」
と言ったのね。
じゃあなんでわたしらが入ってくるのを阻止しなかったの?
矛盾してるよね?
訴えたかったけど、占拠もしたかった、とな?
ワガママな!!

でも、あまり場所を動かすのは、信者さんたちにも不信感を与えるよね。
ちゃんと説明でもすればいいけど、矛盾だらけだから、返って不信感を煽る気がするし。
そういうところから信心が揺らいでくることも、あるよね?

それで、郊外に別院というか、本当の本堂(言い方、ヘン?)
を持ったのだけれど、その場所がまた、怪しい。

かくして、また小坊主の信心は揺らいだのであった。