昨日WOWOWで、映画「ショコラ」を見た。
すんごいよかったー!!
封切は2000年で、その時見たかったけれど、都合がつかなかった。
やっぱり食事を題材にした映画には、すごく惹かれる。
その理由は、やっぱ、
「エロいから」
だな(笑)。
10年ほど前、六本木のWAVEで、近所のレストランとコラボレートして
食がテーマの映画を何本か上映していた。
入場券に、FAUCHONのアイスクリームがついていた。
その時のフィルムは、半分くらい見た。
「バベットの晩餐会」「マルセルの夏」「青いパパイヤの実」
「赤い薔薇ソースの伝説」等。
皆々、抗い難い食の官能に、酔い痴れるわけね。
そして、食の喜びは、体の歓びも引き連れて来る。
「ショコラ」はアメリカ映画だけれど、舞台はフランス。
敬虔なキリスト教徒の住む街なのね。
彼らがおおらかに食を楽しむには、あまりにも神の教えは厳しく
重たいのね。
こんな重圧に、私も本当に本当に長いこと、自由を奪われて来た気がするのね。
これを見ていると、キリストの教えこそ、悪魔の教えなんじゃないかと思っちゃったりする。
本当はキリストはそんなこと言ってないと思うけどね。
で、すばらしい料理を作り上げる人々が、魔女みたいに見えてくる。
その魔女たちの、いかに生き生きしていることか!
(「かもめ食堂」の彼女たちも、そうだったでしょ?
こちらは、そんな濃厚な官能に触れていないけれど、
生きる希望をやさしく吹きこんでくれる。)
自然に任せてものを作り上げようとしている人々ならわかるはず、
それこそが神の業であるということが!
だから写実をしてきた芸術家たちは感じたはず、
教条がいかに真理から遠いかを。
ダ・ヴィンチのような優れた画家であればなおさらだ。
この映画には、楽しいどんでん返しが用意されているけどね。
こんどは、映画館でドイツ映画「厨房で逢いましょう」を見てきます!
(画像は、自分の拙作です。)