カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

社会と繋がっていた~い

学生時代の先輩の奥様が手術されたので、お見舞いに伺った。

10ン年振りの再会であった。

先輩方はみな役付きになって、厚みが加わったというか、
いい感じで膏が乗っていた。

皆さん、社会のお役に立ってるのね。

大阪から参加の先生がなかなか見えないので、連絡をとろうと苦心したが
なかなか繋がらないので、
「ひょっとして携帯を持っていないんじゃないか?」

「通信の携帯嫌い」という言葉があるそうで、
携帯電話メーカー等、通信事業に従事しながら
携帯を持たない人もいるらしい。
紺屋の白袴ですか?」

「わたしも携帯持ったの、2年前」
「だって、呼び出されるのヤだもんね。」
と、先輩方は口々に曰った。
なるほど、そういうことか。

教授曰く、
「Aさんは某社で社会保険庁のソフト担当らしいよ。もう役付きでバリバリやってるらしいけど」
「そりゃ大変だ」
「そうとういじめられてるでしょうね、お前ンとこのソフトが悪いから
うちがこんなに叩かれるんだ、って」
「官庁相手じゃ、大変でしょうね」

Aさんは私と同期の女性だ。優秀で、仕事もできる。
「いや~、でも某社は結構、私のもといた会社、かなりいじめてたもんね」
という言葉は、心の中に納めておいた。

「はじめさんは、仕事してるの?」
と聞かれ、
「いや~、春先まで働いていたんですけど、ちょっといろいろあって。」
「どんな職種?」
「普通の事務ですね。」
お祓い屋、ということは伏せておいた。

「でも女性は、理系だと、働きつづけるのはちょっと難しいんじゃないかと思いますね。
たとえば結婚して出産して夜11時12時まで働いてってのは、無理ですよね。
せっかく手に職を得ても、結局長く勤めるためには、事務系に行った方がいいんじゃないかと
思ってしまいます。」
つい、本音が出た。

「技術系の女性は、やっぱり外資系の方が働きやすいと思いますよ。
しがらみや情がないから、ドライに仕事ができる。
日本の企業は、その辺がやりにくい。」
何年か日本の企業にいて、その後外資系に移った4つ上の先輩は言った。

「そうかもしれませんね。」
外資系に移った同期の友達が、
「私、無理はしたことがないから、カゼもひかないし。」
と言っていたのを思い出した。

まあ、彼女には稀なる特質があったにしろ、そのことと無関係ではないと思った。

先輩の話をもうちょっと早く聞いていたら、自分も少しは違っていた?

なーんて、もう私は、とっくに技術系でいることを、捨ててしまったけどね。
技術職でいたのは、卒業後たった2年だった。

もうこの年になれば、みんな、充分なスキルを積んでいるんだものね。
その年月をナメちゃいけないよね。

社会のお役に立っている人々が、輝いて見えて、
ちょっとうらやましかったひとときだった。