ここのレストランは、やっぱりとってもおいしい!
おいしいだけじゃなくて、シアワセになる。
以前ミュージカルについてのブログに書いたレストランだけど、
年が明けて、また行ってしまった。
いつ行っても、裏切られることはない。
ここのレストランの本当の本店は、ローマにある。
ローマの、トラステベレ地区にある、美しいレストラン。
昔、ローマに住んでいる友達に、ローマに行くことになったから、
おすすめの場所を尋ねた。
「サンタ・マリア・イン・トラステベレ」
と、彼女は言った。
テベレ川を越えた地区、トラステベレの一角にある、古い教会。
そこがローマ内で最も美しい場所だと教えてくれた。
当日、地図を見ながら進むも、なかなか行きつかない。
道行く人に尋ねると、地図がデタラメだということがわかった。
イタリアの政府観光局でもらったのに!!
さすが、イタリア(笑)。
辿りついた時には、もう3時を過ぎ、少し日も傾いていた。
でも、だからこそ、とても美しかった。
古ぼけていて、ひょっとしたらパッとしない観光地かもしれない。
(まあ、ローマはどこも古いから、比較的新しいかもしれないが)
教会前の広場には、だれもいなかった。
その広場の一角に、やや大きいレストランがあった。
休憩時間中で、イスがかたづけられ、アーケードも閉じられて
夜の開店を待っていた。
ちょっと高級そうで、その時は入る勇気がなかったけど、
いつか来たいと思った。
街の印象は、訪ねた少しあとにやってくる。
静か過ぎる、ちょっと寂しい風景だったけど、
あそこが、最も美しい場所と言った彼女の感覚は、よくわかる。
青山も横浜も、ランチなら手頃なのだ。
そしてずっしりと、おいしい。
日本のイタリアンは、どこも微妙に水っぽい気がする。
いや、イタリアンだけじゃなくて、ヨーロッパ料理全般だ。
向こうの直営レストランだけが、向こうの味を再現できるように思う。
多分、日本人の唾液の量、水に対する信頼感・感覚、水の質などが関係しているのだろう。
これから他のもっとおいしいレストランに連れて行ってやると言われても、
わたしはもういい。
これ以上のものは、わたしには必要ないし、興味もない。
これがあれば、日本で他のイタリアンはいらない。
カプチーノも、完璧なのだ。
温度も、味も、そのあと頭や胃が痛くならないということまで含めて。
本当は食後にカプチーノは取らないらしいけど、
そんなこと、どうでもいい。
完璧な宇宙が、そこにあるから。
こんな食事を取っていたら、そして美しい人がいたら、
勝ち負けなんかどうでもよくなってしまう。
イタリアが戦争に弱かったのは、当然という気がする。
(「ヘタリア」というサイトがございますが・・とってもおもしろいです♪)