カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

美味礼賛

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さて、『ブタがいた教室』見てきました。

妻夫木くんはさいしょ、こう言いました。
「これはどんな意見が出てきても、間違っているということはありません。
だから正直なみんなの意見が聞きたいです。」

そこにいたすべての人の意見が、自分の意見でした。

でも、実際には、放し飼いで肉質も考えず食べ物を与えたブタは、
堅過ぎて食べられないんじゃないかと思いました。

NHKでも、この原作について
ドキュメンタリーが準備されていたらしいです。

でもそれは、内部で反対に会い、放送されませんでした。

なぜ、NHKは放送しなかったのか。
そこまでして、隠蔽すべきものだろうか。
いささか卑怯な気がします。

すべての人に強要して見せるわけではなし、
すべての人に肯定的に受け入れられる問題などありません。


さて、こんな肉食否定にも取れることを
さんざん書いた私ですが、Ali Projectのこの歌詞が好きです。



『人生美味礼賛』

注げ満たせよ 黄金の杯
盛れよ溢れよ 欲望の皿
純銀のナイフの先で肉が舞う

砕け衒えよ 本能の骨
吐けよ下せよ 煩悩の灰汁
純正の血は唇を染めるだろう

まずはこの眼で味わって
舌根から脳へと抜ける幸福
舐め回し まで啜り
これこそ生きることの堪能

さあ 晩餐を共にしよう
愛すべき美食家達
この世に食せぬものなどない
身も心も蕩けて
眠れる花の中
溺れ死ぬ蜜蜂のように

掲げ捧げよ 贄の美少年
崇め賛えよ 巨漢の王を
人類の罪などここに在りはせぬ

混ぜて捏ねろよ 一滴の毒
捨てよ排せよ 無菌の卓を
真実は腐臭の底に嗅ぎとらん

酸いも甘いもまた知らぬ
琥珀色に隠れた肌の輝き
美しい君を前にして
いま渇望することの快楽

さあ 晩餐を共にしよう
優秀なる美食学
先天性の稀なる舌で
筆舌尽くしがたき馳走を
今日も求めて彷徨う
さながら血に飢えた
哀れなる伯爵のように

老いてもなお衰えなき
浅ましくも愛おしきその食欲
頬張り尽くし食べ尽くして
これこそ生きることの恍惚

さあ 晩餐を共にしよう
選ばれし美食家達
美味なる飽食の虜
この世に食せぬものなし
食べて飲んで吐いて出し
泣いて笑い生きて死ぬ
弱肉強食なれの果て
それがすべてそれで終わりさ

どうかこの身が果てたら
収めてくれたまえ
残さずに胃袋のその中へ

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最後は自分をもサイクルに入れてくれたまえという
そのしおらしさ(?)
それを歌うかわいらしい声

エロティシズムに、鳥肌が立ちます。

そう、それでいいのです。
否定されることなど、なにもありません。

これはアリカ様のアルバム
『dilettante』
に入っています。

なお余談ですが、わたしはディレッタント(愛好家)ではありません。

(画像は、しつこくウナギです。)