久しぶりに会った友達が、腐女子になっとった(爆)。
人生、なにが起こるかわからん。
そうそう捨てたもんじゃございません(笑)。
彼女と出会ったのは、予備校だ。
当時、彼女にそんな気配はなかった。
浪人という身分でありながら彼氏もいたという、
ツワモノではあるが、まあノーマルな人だと思っていた。
一方私は、すでに腐女子だった。
腐女子が市民権を得る前、中学生の頃から
BL(ボーイズラブのこと:男の同性愛のことでんがな)マンガを一人もくもくと描いていた。
周りには、そんな人々はいなかった。
高校の入学式、両隣に座った2人が、なんとBL好きで、
たちまち仲良くなった。
もちろん当時BLということばはなく、ジャンルも明確ではなかったが、
ASKAや花ゆめ、Lalaなどが出てきて、徐々にジャンルが確立された。
高1のクラスには、そういう女子がちらほらいた。
高2になって漫研に入ると、やはり何人かいた。
それまでは地域の漫研と、岐阜に本部がある漫研とで活動していて、
地域のほうはスタッフが女性だったので、少数ながらそういう素養のある人はいた。
岐阜本部のほうは、100人近いメンバーがいたが、ほとんどガンオタで
BLは私しかいなかった。
閑話休題。
先に出した彼女を仮にAちゃんとしよう。
そのAちゃんは、大阪の高校を出て
関東の予備校に来た。
だから当時はばりばり関西弁だった。
でも当時は、彼女を関西人として意識したことはあまりなかった。
ただ、ことばが違うだけだった。
でも、社会人になって出会った関西出身の人とは、
かなり文化的な差を感じた。
Aちゃんは大学は関東だったので、その間は標準語になっていた。
結婚後、ダンナ様のご都合で
彼女はまた関西に移った。
今はまた関東に戻ったが、
ことばは関西弁になっている。
彼女と大阪・兵庫・和歌山や京都の話をたくさんしたけれど、
やっぱり彼女を関西人として意識することはあまりない。
Aちゃんは、Aちゃんだからだ。
ことばの差よりも、
そのAちゃんが腐女子に変身し、「BL」「同人誌」などのキーワードを口にしているほうが
よっぽど衝撃なのだ。
彼女は農業系の化学科を出て、農薬の会社に勤めていた。
当時はマイナーな分野の気がしたが、いまはバイオ等で花形である。
そこで漫画「もやしもん」の話題を振ると、彼女も愛読していた。
彼女と漫画の話などできると思っていなかったので、不思議だった。
喫茶店に入るとき、彼女はミックスジュースの話をしていた。
関東にはあまりないメニューだという。
それでも、彼女を関西人として意識することはなかった。
(画像は、「もやしもん」の青カビ菌:上野の国立化学博物館で催された『菌類のふしぎ』という展示に、「もやしもん」の作者が現れて、即興で描いたらしいイラスト と、
彼女と入った喫茶店で私の頼んだチョコパフェでございます。)