さて、あの充実した朝食が取れないのは残念ですが、
6時20分の列車で、ドイツを後にします。
写真は明け方のミュンヘン中央駅、雪がちらついています。
あまりに早朝なので、宿の精算は前日に済ませました。
何も言わなくても、飲んだミニバー内のものはパソコンに入力されておった。
イタリアでは、向こうが何も言わないから、こちらから申告したのだった。
イタリア君、これじゃ飲み逃げされちゃうよ~!
最初、夜行でパリに移動することも考えたのですが、
どうも時間が真夜中発で、とにかく夜に街を歩くことは避けたかったので、
早朝の便になりました。
このために、ホテルも駅間近にしたのでした。近くてよかった~(・・;)
それでも駅に着いたのは出発10分前なので、何も買えず。
乗り込むと、列車はゆっくり動き始めました。
フランスが誇る、時速300km/hのTGV(写真)でございます。
2007年6月に、ドイツへも乗り入れが開始されたのでございます。
TGVの速さは、日本の新幹線に対抗して、上がってきたんだそーな。
日本がフランスに負けじと速度を上げると、奴らは「もっと上げるぞーっ!!」てな風に。
とにかく、速いもの好きなフランス人でございます。
車内は、ビールを持ちこんだドイツ人のおっちゃんたちで、まーうるさいうるさい。
ずっと笑いっぱなしでございます。
それにまあ、飲む飲む。
いつの間にか、次の飲み物を手にしています。
飲み物が途切れることナシ。
フィジーの船の中でも、フリードリンクだったので、
行きだけで10本は飲んでんじゃないか?って風だった。
私たちにも勧めてくれるんだけど、まだ半分も開いてないので断ると
「Why!?」
とびっくりされる。とにかく欧米人はよく飲む。
車内は広々していて、パソコンをやるテーブル等もあります。
リクライニングがイマイチだけど、椅子は悪くないし、ま、2等だから。
これで6時間以上乗って、たった5000円ですから、文句言えません。
2ヶ月以上前に買った早割チケットは、安いんです。
間近に買うと18000円くらいだっけか。それでも日本に比べれば安いです。
車内の大半はドイツ人で、まだドイツって雰囲気です。
アウグスブルク~ウルムと来るに従い徐々にフランス人が多くなり、
シュツットガルトを越えると、かなりフランス優勢。
ストラスブールで、車掌さんもフランス人に入れ替わり、車内はフランスになります。
列車の旅だと、こういう移り変わりで心の準備ができます。
食堂車に行き、パンとヨーグルト、飲み物の朝食を取ります。
少しだけ、チョコレートなどのお菓子もついています。
でも、国境近くの線路ぎわなど、やはり先日見た
旗を掲げた小屋が目立ちます。それはフランス内部にもありました。
フランスのイナカのおうちは、ドイツほどパリっとしていなくて、
ちょいうらぶれた雰囲気です。廃墟もそこかしこに。
6時間はあっという間で、お昼過ぎ、パリ東駅に到着しました。
フランス語の教科書みたいですが、Bonjour, Paris!
心踊る都です。