カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

やるときは徹底的なドイツ人

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翌日は、ノイシュバンシュタイン城ツアーです。
なんでもこの城は、ツアーでないと入れないと聞きました。
確かにミュンヘンから200キロくらいのヘンピなとこですから、ツアーが楽です。

ツアーは宿で予約してもらいました。一人49ユーロ(当時のレートで6125円)です。
日本で予約すると、私の見たサイトでは1万1千円でした。
ツアーの内容は、何社か探しましたが、だいたい城二つ回って、みやげもの屋でのストップがあるというコースです。
現地で取った方が安いと思ったのでそうしましたが、当たりでした。

出発は中央駅前から8時10分。
フレンドリーな若いガイドさんで、日本語で挨拶してくれました。
日本人のお客さんが他に2人いらして、席は国ごとにまとめて用意されていました。

参加者はアメリカ人が一番多く、次いでインド人、スペイン人などなどでした。

まず始めに、リンダーホフ城に行きます。

が、ちょいギョッとしたのですが、
市街地を出る途中、簡素な造りの小屋が集まる一角が目に入ったのです。
その区画は、板塀で仕切られていました。
小屋はドイツ国旗を掲げるものもあれば、知らない国旗を掲げるのもあります。
旗のついていない小屋の方が多いですが、一見して異様でした。

ドイツも東西統合されてから、トルコ系など多くの移民が入ってきて、
その子孫はもうドイツしか知らないとのことですが、そういう人々の住処でしょうか。
それとも別の?

この光景が、何か重いものとして残りました。
昨日の光景より、いくぶんショッキングでした。
それは今現在起きている光景だからかもしれません。

やがてまわりは雪景色になり、白樺の木立を進んでいきます。
おとぎの国の建物のようにかわいいログハウスが並んでいます。
枝にかけられた巣箱に、小鳥が出入りしています。
ウサギの姿を探しましたが、足跡らしきものも判別し難い状態。

バスを降り、雪解けの小川を越えて、
最初の写真、ルードヴィヒ2世が初期に建てた城、リンダーホフ城に着きます。

中はごてごてバロック様式、合わせ鏡だらけの鏡の間や
食べ物モチーフ満載の食事の間など、ゲップの出る造りでございます。
見られる部屋は、限られていました。

近くのおみやげ屋は、英語・ドイツ語、そしてフランス語でもイタリア語でもなく
日本語で案内が。日本人が多いってことですよね。
城マニアは多いようですから。

そのあとオーバーアマンガウという場所で、買い物のための短い停車です。
ここは何やら受難のあった地で、大量殺戮があった模様。
細かいことは聞き取れませんでした(T_T)。
名物としては、シュナップスという飲み物があるそう。
でも、子どもの部屋に時計がないので、お土産にはドイツ名産「ハト時計」を買いました。

しばらく走って、ホーヘンシュヴァンガウという、ノイシュバンシュタインの麓の街に着きました。ここで食事、そして各自城に向かいます。フリータイムは4時間半。
城までは「徒歩・馬車・バス」という3方法を選べますが、どちらにしろ片道40分はかかりそうなので、あまり余裕があるとは言えません。

もうお一方の日本人は母娘で、どうも聞き覚えのある方言と思ったら、静岡の方でした。
フリーツアーで、お嬢さんがアレンジされたそうです。
別れて、私たちは近場のレストランに入りました。

そこで子どもは魚のフライ(これ正解)
私はじゃがいもヌードル(…・だってじゃがいも欲が尾を引いてたんだもん)

写真は旨そうでしょ?

じゃがいもを練って、ヌードルにしたもので、クヌーデル(じゃがいもだんご)とも違って硬かったです。これをキャベツの酢漬けと炒めてあるんですが・・すっぱい。
それが、てんこもりでございます(@_@)。

しかし、こんなこともあろうかと、タッパーを持って来ていました♪
残りは、晩のおかずね♪
(子どもは、一口食べるなり、黙っていました)

となりのテーブルの西洋人もこれを頼んでいましたが、完食していました。

で、そそくさと食事を終え、山道へ。
結局、歩くことにしたのです。

が、地図の方向と表示がいまいちズレているようで、
こっちでいいのかと不安をかかえながら登ります。
時間もないし、間違えたら取り返しがつかないなぁ~と・・

中国人らしい男性に聞いてみましたが、
「みんながこっち行くから、行ってるだけだけど、たぶんそうだろう」
てな、心許なさ。

やがてもう一つ標識が出てきて、なんとか大丈夫そうだと。

で、着いて見ると30分くらいで来てしまいました。

が、説明書を読んで「チケットに印刷されてる時刻までに(城を)出てください」と解釈していたのですが、どーやら「その時刻まで城には入れませんよ」って意味だったらしくて、ゼンゼン説明が聞き取れてない(T_T)。

30分前に着いてしまったので、しばらくもう一方の日本人の方とおしゃべり。

城に入ると、それまですんごい頭痛だったのですが、ぴたりと止みました。なんで?

実はバスに乗ってから頭ガンガンで、こりゃ~大物がいるなと(寺にいるころ、某お医者の奥さんが見えると、いや見えるちょっと前から、毎回すごい頭痛で、帰った後にもよく階段から落ちたりしていたのです。そういう方が何人かいて、その時の感じと似ていたので・・)思っていました。

昨日ですらナンともなかったのに、ヘンだなぁと。

入り口で館内ガイドの端末を渡され、螺旋階段を登っていきます。
やっと上に着き、いざガイドを耳に当てると、なんと「ロシア語」が!
わかるかっっちゅーの!!
とても替えに行く元気はありません。

仕方なく、子どもにガイドをしてもらうことに。

なんか、部屋ごとにテーマがあるんですよね。物語が。
孤独な王の、暗くきらめく妄想の産物なのでございます。

外は、いつしか雪になっていました。強風で横殴りに吹いています。
無事帰れるんだろーか?

ムダに装飾された??部屋を見ながら、
ああ、こういう時代から近代に変わるために、
昨日見たあんなホロコーストを通過するよりなかったのかも・・と
ぼんやり考えました。

いや、もちろんそれがいいことのわけはありません。
しかと心に留め置くことだとは思っています。
でも、日本でもそうしたことを行っていたし、それだけでなく
ロシアやアメリカ等、世界的に同じようなことはほぼ同時代に起きたのです。

そして、ヒトラースターリンだけが、犯人ではありません。

専制君主の時代から、民主主義または共産主義の時代へ。
それは、激変でした。

急いでみやげものを買い、転げるように坂を降りて帰りました。
雪は幸い小降りになっていました。

あ、でも途中の店で、揚げたてのやわらかいドーナツを食べたんだった。

そうそう、団体客の中に、イタリア人の中学生らしい集団があったのですが、
なんだか異様にみな美しい。
ドイツ人を見慣れた今、あらためてイタリア人を見ると
細面で瞳が大きく、その美しさをおいても
ドイツ人の醸し出す色気とは質も量も違います。
なんだかぶわっと色気全開なのでございます。
それは若い人に限りません、引率の先生方もなんだかこう
肩のあたりからか胸のあたりからか、発せられているのであります。
いや、年の分、かえって濃厚かも。

宿のテレビに衛星でヨーロッパ各国の放送が入りますが、比べてみるとよくわかります。
概してイタリア・スペインなどラテン圏がダントツ。
彼らの着る服は、必ずしもセンスのいいものではありません。
しぐさとか目線かとも思うのですが、よくわかりません。
しかし、なんだか皆こちらをわくわくさせるほどに、魅力的なのです。
これはいったい何だろう・・。
そしてフランス人はもう少しソフトです。彼らは服のセンスもいいし、こじゃれて抑制も効いています。

なんとかトイレもガマンしてぎりぎり乗り込み、
帰りの車中では爆睡しました。

が、目をさますと、あの小屋の群れが目に飛び込んで来ます。

そのすぐ後に見えた、ベンツの社屋が10階建てぐらいなのですが、
全面ショーウィンドウで、トミカのショーケースみたいに車を並べて見せています。

その光景と、ひどく対照的でした。

夜は駅構内で、ミュンヘン名物白ソーセージのホットドッグを買いました。
好き好きの分かれる白ソーセージですが、来たからには食べてみようと。
前回、街中では当たりでしたが、駅で買ったのはぷよぷよしてイマイチでした。食感は、白子に一番近かったかもしれません。
知り合いのドイツ人も「slimy(ねっちょりグッチャリしてる)」だから嫌いと言っていましたが、これはウマかったですよ!(写真ないけど)

サイドにサラダと飲み物を、同じく駅のスーパーで買いました。
最初は100%のジュースを探したのですが、それがない!
ジュースと言えば100%のことで、昔はそれが主流だったと思いましたが、
今はヴィッテルのレモンフレーバーみたいな、水にわずかに香りや果汁を足したものが
すっかり棚を占めているのです。しかたなくそういうものを買いましたが、
それで納得が行きました。

ドイツ人は、徹底的にダイエットをしてしまったんだと。

確かに、街に太った人がいません。

それで、下着も大きい物は必要がなくなったのです。

ヨーグルトも、低脂肪が主流です。
食事メニューも、新しい店はサラダメニューが豊富で、サンドウィッチも野菜がたっぷり。
それで、日本食が恋しくならないのだと思いました。
前回はハムにしろ、3食「肉」を食べていましたから、
入国3日で日本食がなくて「ぐるじいぃ・・」と、禁断症状が表れました。
もうずっと、このまま和食ナシでもいいくらいです。

何より巷の菓子類が、甘くなくなっています。

昔は日本より各段に甘くて、それがうれしかったのに。
今ではもしかしたら、日本より甘くないかもしれません。

さすがドイツ人、やるときは徹底的でございます。

ドイツは、電力不足でも原発はしない。
電子レンジも認可されてない。
15歳以下の携帯電話も禁止です。
駅でもどこでも、分別収集は当たり前。

宿は完璧すぎて、テレビにアダルトチャンネルも完備、
フツーにチャンネルを回してると映っちゃいます(いや、不備なのか!?)。

そこまではいいっちゅーの!

(写真はビヤグラスのミニチュアに、バイエルン地方を表す柄のスカーフ、
そして大人気のグリコのポッキーヨーロッパ版・ここではミカドという・でございます。
味は日本のと同じです。)