カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

MIND THE GAP

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

さて、ながなが書いて参りましたが、旅行も最終日前日でございます。
長い駄文におつきあいいただき、どうもありがとうございました。
もうあと少しの辛抱でございますm(__)m。


ロンドンの宿は、フロントの人がほとんどアラブ人なので、宿泊客もアラブ系が多いのかと思いましたが、朝食ルームに集った人々はドイツやイタリア・スウェーデン等、ほとんどがヨーロッパ人の家族連れでございました。もちろんアラブ系、インド系もいましたが。
東洋人は、私たちだけでした。

このホテルの壁が、とても薄いのでございます。
(写真はホテルから見た風景、2枚目は向かいのヒルトン・・立派でございます(^_^;))

また、窓もうすくスキマだらけで、寒いのでございます。
ヒーターが小さくても意外に威力あるから、助かってるけど・・

駅近くなので遅くまで発着の音がし、また人の通りも多く
1時過ぎまで酔っ払いが大声で歌を歌いながら歩いたりしています。

と思ったら、その人は隣りの部屋に入って来ました(-_-;)。男2人だし。

建物は改築に改築を重ねたような複雑な造りで、階段の突き当たりが部屋だったり、
消防法では違法なんじゃないか、みたいな・・。
そのせいか、やけに防火設備や
非常口の案内が目立つのでございます。
床も戸もぶわぶわで、強度が心配です。



「コンチネンタルビュッフェ」という説明だった朝食ですが、やはり英国、
ゆで卵はついています。あとはハム・ボロニアソーセージ・チェダーチーズ。
パンは食パンで、胚芽と白。トースターで焼きます。他にシリアルも。
飲み物は紅茶かコーヒーですが、ここは大英帝国、紅茶でしょう!
さすが、紅茶はどこでもハズレはありません。が、コーヒーも悪くはありませんでした。

仕事の際に客先からは、「紅茶とネスカフェかどちらかを選ぶ」システムを頼まれたので、
「コーヒーじゃないのか!?」とビックリしたんですけど・・
ネッスル」は、確かイギリスの企業ですよね・・?


部屋には、日本のホテルみたいにお茶セット(電気ポット、カップ&ソーサー、ティーバッグ・砂糖・クリーマー他)がございます。
みなインスタントですが、日本茶もあります。
近年のイギリスのホテルほとんどに、これがついているようです。

20年前はまったくありませんでした。
また、欧州の他国にはありません。
日本のホテルのマネをしたのかも。
さすがお茶大国でございます。


さて、最終日、『ビクトリアアンドアルバート博物館』に向かいます。
ここは近代デザインの博物館。服飾や写真、小物が中心です。
イギリスの宗教的その他の装飾品もあり、ここは古代からです。
ステンドグラスもきれいでした(写真)。

服飾関係の博物館はここだけで、目玉でもあり、
多くの人が来ています。中世あたりからのイギリスの服飾、また近代の各国のデザイナーの作品もあります。
3人組の日本の女の子が、着物姿で鑑賞していました。
きっとここを着物で見よう!と決めていたんでしょうね。


洋服姿だと日本人はかすんでしまいますが、和服だとビックリの存在感です。
ミステリアスな気配まで漂い、怖ささえ感じさせますね。ヨーロッパ人にゼンゼン負けてません。
自信があれば、着物で歩くのがいいと思います。
私も着てみたいですが、それなりの気概がないとムリだろうなぁ・・。
夜に音楽やオペラの鑑賞にTAXIで乗りつけるくらいならいいけど、
昼間堂々と一人で街を歩く事はできないです、私は。

で、私は何を見に来たんだっけ・・そうそう、
イギリスの近代デザインの父・ウィリアム・モリスの作品です。
が、どこにあるのかわからない・・


とりあえず、お昼だ、お昼。

レストランは評判もよく、近代的なカフェテリアです。
ここでパイをかぶせたシチューと、スコーンを。クロテッドクリームも忘れずに。

シチューはオーガニックの根菜を煮込んだもので、キャベツと白いニンジンがたっぷり入っており
甘かったです。これでおなかいっぱいで、スコーンは持ち帰りました。
子どもは銘柄ブタのパイシチューで、これも大変美味。

スコーンにはナツメグが入っていて、こってりとしたクリームとも、ジャムとも合う
ように計算されています。めちゃめちゃうまいな~と思って伝票を見ると、
ニューヨークで人気のあるサンドウイッチ店、『benugo』の経営だとか。

他にもたくさんアラカルトがありましたが、どれも超おいしそうでした。


さて、隣りに目的の『モリスルーム』なるものがあるようなので
入ってみますと、なんとそこも食堂!!
部屋全体がモリスによる装飾を施されていて(写真)、世界で初のミュージアム・レストランとか・・
あーここでも食べられたんだー!! どうもこの部屋に人がガンガン入って行っていると思った・・
それでミョーに、自分のいる辺りが空いていると思ってたんだ・・
わーん、ショック~! 案内をよく読めばよかった・・

が、他のモリス作品は、見ることができませんでした。
(この後東京に戻ると、なんとこの時期、東京都美術館で『モリス展』を
やっておった・・がくっ)


飲み物類はドイツと違って、100%のオーガニックのジュースが多かったですね。
スムージーとかもおいしかったです。


この博物館のもう一つの目玉、ミュージアムショップですが、
評判ほどではナシ。大英博物館の方が、ブラックジョークが利いています。



午後は予定がなかったので、どこに行きたいか子どもに訊ねると
「カムデン」だと。
ふたたびカムデンに。よほど気に入ったようだ。
途中お買い物に良いブロンプトンロードを通り、英国王室御用達デパート・ハロッズ(写真)へ。しかしなにも買わず。

カムデンは平日だったので、前より人が多くはありませんでしたが
そこそこ若い人が。
マーケットには日本のゴス的な服も靴もありましたが、服の試着ができません。
日本人と見ると、50ポンドくらいで持ちかけてきます。

結局近くの試着できる店で、パンツ2本15ポンドで買いました。
店員さんは、かわいいスラブ系の女の子。
子どもが試着してる最中、店の中でウロウロしていたのですが、
ミョーに居心地がいいのが不思議。いつまでもいたくなります。

すみっこからイギリスの掃除機、『ヘンリー君』(掃除機に顔があってもいいじゃないか! 『機関車トーマス』と感覚同じ)がのぞいていました。
ダイソンもそうですけど、イギリスは掃除機に力入れてますね。
それがまた、日本で人気がありますよね。

あとレッグウォーマーに、パロディの(違法?笑)Tシャツ。
これで靴以外、購買目標を達したので、子どもはほくほく。


早いけれど、地下鉄に乗って戻りました。
しつこく、大好きな地下鉄マーク(写真)。

そして、使わなかったオイスターカードの精算をしました。
面倒くさい計算だろうに、一所懸命やってくれて、最後に「Japanese?」と聞くと
「アリガトゴザイマシタ」
と言ってくれました。東京の駅員さんに、こんな余裕はあるかなぁ・・。



それと忘れちゃいけない、ロンドン地下鉄の『Mind the Gap!』
一部の地下鉄駅構内で流れている放送なのだが、最初、何を言ってるんだかわからなかったが、
「ああ、『溝に注意』か」
日本では、「お足元、電車とホームのスキマが開いておりますので、ご注意ください」ですね。

それが、無機的なのだが、やや明るめの高めの声で、繰り返される。
ハッキリ言って気持ち悪い。こんなことを言うのはヨーロッパ内で知る限り
イギリスだけ。他はあくまで事故責任、何も言いません。
でも、このおせっかいなんだか親切なんだかのアナウンスは
こんなおみやげ(写真)になるくらい、愛されている(んだか笑われているんだか)。

その親切心は、さらに横断歩道にも。
「Look Left」
「Look Right」
と、地面に書かれております。

大陸の国々と違って(日本と同じで)、車が左側通行だからですが、
今回ロンドンで何度もひかれそうになり、大陸では一通が多いせいなのか
ゼンゼン大丈夫でした。
前は大陸でなんども轢かれそうで、ロンドンに来るとホッとしてたのに。


さて、最後の晩餐。
いつも通りパディントン駅のスーパーで
やはりサンドウイッチとサラダ・フルーツ・飲み物を。
そして昨日よりさらに怪しげなアラブ系の店で
カレーライスを買いました。
米はしっかりインディカ米、日本の米とは似て非なるもの。
サフラン風味になっておりますが、米を食べてる満足感はあまりございません。
そしてインドカレーではなく、アラブ系なのか?味わった事のないチキンの煮込みでございました。


テレビは、なんだかムショーにイタリアが恋しくて、イタリア放送「uno rei
だかを見ていたのですが、お馬鹿な番組が。

ピンクの全身タイツを着た男、お尻にパッドだか何かが入って、ぼよよんとふくれております。そして股間にはイチジクの葉っぱが。

そいつが、ローマ市長だかを突撃インタビューするのですね。
そんなバラエティで、市長はマジメに答えています。が、そのピンク男のお尻をもんでいる。その後は市長のマジメなスピーチです。
まじめなんだかフザケているのか、よくわかりません。

その後、ピンク男は足こぎスクーターみたいなのに乗って、
バチカンへ特攻します。
その姿で敷地内の回廊をジグザグに進んだ後、
僧侶専用の入り口に突撃して、スイス衛兵や警察官、その他の僧侶に(マジで)取り押さえられていました。

バチカンって、絶対おちょくられることのない
聖域だと思ってたけど・・

あまりに大胆過ぎる・・
これが、どんな映画にも宗教心と欲望とのジレンマを表現することを忘れなかった
イタリア人なのだろうか・・
何かが、変わった気がする・・(気のせい?)


ああ、最後の夜は、くだらなく更けてゆく・・
さみしい・・