カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

料理も人をつくる―とりとめもなし

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「なんでできないんだ~」って自己嫌悪になっちゃうのは
自分の中に、「いつもうまくやろう」って意思があるからだよね。
つまり、いつもがんばっている。

だから、そこでできなくても、落ち込むことはない
と、思えるようになった。それが先月。
いつもいつもうまくやんなくてもね。
たまにうまくできればいいんですよ。

日本人の幸福感が低いってのも
自分の中にあるハードルが高過ぎるからだ。

この豊かさで、世界で150位くらいってのは
そういうことだ。

他の国の人なんか、もっといーかげんですよ。
それで満足してる。

自分の場合、料理するのでさえ
「うまくやんなくちゃ」「失敗したらどうしよう」と怖がっているので、
なかなかとりかかることができない。

外出するのでも、そういう恐怖が先に立つので
暗くならないと出られない。

創作にしろ、一事が万事そうなんですよね。
だからのろい。

ほかからはボンヤリしてるように見えるけど、
自分の中には緊張感がウズ巻いている。

その間、髪を抜いたり菓子を食ったりして
「その瞬間」を先延ばしにする。

放縦に見えるのも、何かをガマンしている代償なんだよね。

髪を抜くのは、「抜毛症」って言うんだね。
『アンビリバボー』か何かで知った。
イギリス人のほぼ同年代の女性のケースを放映していた。
遠い海の向こうにも、同じような人がいるんだね。ちょっと安心した。
いや、日本にもいるだろうけど。

私の場合、高校の時に発症して、母親が私のてっぺんハゲを発見した。
自分では気づいていなかった。

今ではよくなったけど、それでも時々出てしまう。
でも、これ以上は治さなくていいと思っている。


話がちょっと変わるけど、今年ベルリンの壁崩壊後20年なので
NHKでその特番をずっとやっている。

20年前、自分もそれまで親の敷いたレールにだけ乗っかっていたが、
初めて自分で選んだ方向に進んだ。

自分の流れと呼応している気がする。無関係ではない気がしてしまう。
うがち過ぎかもしれないけどね。

でも、ヨーロッパと日本は、文化的にも社会的にも
流れは呼応している。
決して別の流れではない。
個人レベルでもまたしかりである。

今、東ドイツにいた人々には
共産主義を懐かしむ人もいる。

確かに自由にも、それなりに代償はある。

しかし、その時のステージと今は決して同じではない。
その日を超えたからこそ、そう言えるのだ。

さて、また話が飛ぶけど、中華街。

先日、刀削麺のお店で食事をした。
四川料理の店だったようで、麻婆豆腐・エビチリなどがメニューに並ぶ。

私は辛いのがやや苦手なので、ほとんど四川を選ぶことはない。
また、酢豚などもあまり選ばない。
逆にこの手ばかり好きという人もいて、
そういう人と食べに行くと、頼むメニューはきれいに分かれて重なることはない。

私はだいたい北京か広東で、
台湾料理屋にもあまり行かない。

が、それらの行かない系に、ぐっとハマる場合もある。

先の店の『牛アキレス腱刀削麺』はその一つ。
山盛りのパクチーと、独特風味のスープにやられっぱなしでございます。
そこの水餃子も旨い。かかったタレに、山椒か何かが入っている。
中には大根も入っている。(すいません、次回写真撮ります)

その店に来るとカウンターに座るので、厨房がまる見えです。
中華街で厨房まる見え・・って店は、あまりないかもしれない。
たいてい、あんまりきれいじゃないです。

山盛りの、豚の耳だか脂身だかよくわからない部位を
でっかい中華鍋でぐつぐつ煮ている。

んで、がしがし切って、がしがし炒める。
炎は鍋の端からがんがんハミ出る。
そのダイナミックさ、街の中華屋の比ではございません。

なんだかまったく別物です。
和食とは、比べ様もありません。

同じ東洋人なのに、なんて違うんだろう・・
彼らに日本人と同じような細かさを要求するのは、
間違ってるって気がします。

彼らは、大陸にゆったり流れる大河や、広い大地、荒々しい風からできているのです。
そして、ダイナミックに作られた、火のエネルギーたっぷりの料理から。
独特の強さと、おおらかさを持っているのです。

彼らは概して無愛想ですが、
馴染みの客にはびっくりするくらい親切だったりします。

最近は一見の人にも愛想がよかったりするので、
一瞬台湾人に見えてしまいます。

中国バブルのせいか?
中華街はバンバンきれいになり、行く度に見違えます。

写真は中華街の店ではなく、高島屋の「ディンタイフォン
これは繊細な味わいと思います。

その次のデザートは、この日実際に行った『ジャルダン・ドゥ・ジュリアン』の
リンゴのタルトを使ったコンビネーション。
中華にこれではいささか多過ぎ。しばらく苦しかったです。