カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

知らない情報

イメージ 1

イメージ 2

先日、立命館小学校だかの授業風景をTVで映していた。


まあ、どんな経験も無駄にはならないので、何をしてもいいとは思う。
彼らは、なにか疑問に思ったことを、辞書で調べていた。
辞書を使うクセをつけるのは悪いことではないし、
疑問に思ったことをそのままにしないという姿勢は大事だと思う。

しかし、頭で得た知識と、実体験で得た知識は違う。
実体験で得ると、情報量が比較にならないほど多くなる。

なぜ、そのことに誰も触れないのだろう。

番組の主旨は、そういった机上で学習を重ねる人にスポットを当てているわけだから、
そういう価値観に反するようなことを出さない方がいいという意図ではあろう。


しかし、小学校受験・中学校受験など
小さいうちから受験すると、知識で得ることを重要視するようになり
実体験から遠ざかり、現実からやや乖離するようになる。
そういった傾向が強くなる気がする。

専門家的というか、ビミョーにオタク化するのである。
アキバにいるような型通りのオタクではないが、
よく言えば(?)天上人化するというか、浮世離れする。

だから、その専門のフィールドにいるうちはいいのである。
しかし、一歩外に出れば、ただの使えない人である。


百マス計算やお受験を勧めている人は、教育関係者であり、
そのフィールドから出ていない人々だ。
だから、それをよいこととして勧めることができる。

自分の周りを見ると、そういう気がする。(特に自分)

国立を附属からずっと上がっていくと、エスカレータ式ではないので
小学校、中学校、高校、大学と上がるたびに一般受験と同じ勉強をしなければならない。

受験知識はフルに入っている。
が、社会勉強はほとんどないに等しい。


一方、公立の学校を上がってきた子どもは、世知に長けている。

これが就職をして、同じスタートラインにつくと、初めて受験っ子は現実に直面する。
そして処世術のなさにガク然とするのである。

就職でも似た人ばかりがいるような場所なら、あまり問題はなかったりする。

それに、案外その狭い世界から出ない人は多い。
なぜ、うまいことその世界から出ずにすむか、優秀でない私には不思議でならないのだが・・


自分がいかに狭い守られた世界にいたか、世間の寒風にさらされて
初めて知ることになる。
周囲の人がいかに要領がいいか、発言に屈託がないか
小回りがきくか、抜け目ないか、身にしみてわかる。

まずは、周りの状況に慣れるのに時間が取られる。
ヘタすれば、いつまで経っても慣れない。
いや、そんなボケてんのは私だけ?


公立には、あらゆる家庭環境の子どもがいて、
学力も能力もさまざまである。
やくざの子どもだっている。
彼らはそういった人々を肌で感じて、言葉に乗らないような感覚を
日々、自分のものにしている。

その情報量に、私は圧倒された。

さらにその上を行くのが、農村、山間部、漁村など
自然の豊かな環境で育った人々の情報量である。


都会の子どもは、どこか制限された情報の中で生きている。

以前、私が肉を食べることについて書いたが、
たぶん、そういう感覚は都会人のものなのだと思う。

その後、旅先のテレビなどで、
羊やトナカイの放牧をしている人の話を聞くことがあったが、
彼らの中では、動物を大事にすることと屠って食べることの間に、感覚として差はなかった。
それらの感覚が、矛盾せずに同居するのだ。

そこには、矛盾を感じさせないような、なにか全一的な感覚があるような気がする。
自分のあずかり知らぬ感覚である。

彼らの生きる環境から、その感覚はもたらされる気がする。
フィールドに、皮膚から受け取れるような、圧倒的な情報があるのだろう。

その全一感があれば、人はみずから死を選ぶようなことは、あまりないのではないか。


その情報が、自分には欠けている。

受験をして、粒のそろった仲間の中にいて、
辞書で調べて得た知識とそれは、まったく違うもののような気がする。

たとえば旅にしたって、本でヨーロッパのことを読むのと、
現地に行ってその場に立ったのでは違う。

匂いや冷たさ、ほこりっぽさ、足もとのでこぼこさ、人々の皮膚感覚など
数え切れないほどの要素が情報として入って来る。


たとえぼんやりしながら幼少期を過ごしたとしても
ぼんやりという海は、無限のインスピレーションの土壌である。
ないことは、あるのと同じである。

知識という型なんて、小さい小さい!
干拓して矯正するなんて、なんともったいない。


さて、写真は誕生日のケーキです。
先日ミニロールケーキの写真を載せた、『アンヂェラス』にて。
手前のバラがちょい型くずれしてますが、
遠路イイカゲンに持って歩いてたら箱にくっついてしまいました。

これはホワイトチョココーティングされてますが、
もう一つは普通のチョコです。でも、画像がどっかいってしまったので
とりあえずこっちだけ載せます。