カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

忘れた夢

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さて、この時期になりますと、毎年うちの方では
「北海道物産展」が催されるようでございます。

ぶらぶら見て、買わないことも多いのですが、
なんと! 今年は、初めて見つけることができたのです!!


それは、

千秋庵の『アスパラカントリークッキー』!!!


いままで何年も見ていたのに、これがあったことはなかった!

北海道に行った時も探したのに、巡り合えなかった・・



それが、やっとこさ目の前に!

もう、レジに直行しましてよ♪


さて、お味は
ギンビスのアスパラ』みたいなのを想像してましたが
ゼンゼン違ってました。

クッキーつうよりは、クラッカーのような感じ。

酒のつまみですな。

一番近いのが、イタリアの細長いパン、グリッシーニでしょうか?

じゃがいもとアスパラで作られた、塩味の堅焼きクラッカーです。


静かでさりげなお味です。
甘さやしょっぱさが強いのではなくて
どの味も抑えられ、バランスがとれている
オトナの味です。

このクッキーを知ったのは実は25年も前、記事には
「ほんとうにおいしいのです」
とありましたが、

しみじみおいしい、そんな感じですね。


その記事ですが、実は昔あった少女向け(?)雑誌、『Olive(オリーブ)』なのです。

私は当時その雑誌が大好きでした。

「もういいトシだからやめなよ」
という周囲の忠告にも負けず、ずっと買い続けていたのです。

あそこには、自分の夢のかなりな部分がありました。

あの雑誌ヌキには、自分の人生はなかったかもしれないと
言えるほど大きい存在でした。

あの雑誌で夢を見つけ、一つ一つ実現してきた、
そんな部分がありました。

あの雑誌でパリに出会い、そしてパリに行きました。

雑誌に載っていた服を、探しては着ていました。


余談ですが、あの雑誌を読んでいた人で、「栗尾さん」を知らない人はいないでしょう。

ものすごくかわいくて、毎日食い入るように彼女のファッションを眺め
細長い手足を眺め、顔を見つめたものでした。

その彼女が若乃花関の奥さんになったときは、驚くと共に
「ああ、やっぱり非凡な人は非凡な人生なんだわ・・」と思ったものでした。

今は、わかれてしまいましたが・・

あんな美しい人にも、寂しい瞬間は来るのだと
ちょっとシミジミしてしまいました。


さて、ハナシは戻りますが、そんな中
このクッキーは見つけることができませんでした。


今の家に越してきて、古いスクラップを整理して
もう済んだ夢と、叶えられなかったけれど諦めのついたものを
ゴミ箱に次々入れていきました。

アスパラクッキーも、その一つでした。


そして3年。

思いがけず、夢はかないました。


長い時間がかかったものです。
そんな大した夢じゃなかったけど。


ふと、忘れた頃、夢は叶う。

そして感慨は、溢れる歓喜でなく
しみじみしたものである。


そんなふうであってほしいと思います。