さて、だいぶ間が開きましたが、亀シリーズ第3弾、完結編でございます。
以前、寺は秋葉原の某所にあった。
その時、ごく近所に、宝○堂なる薬局があったのでございます。
ここには寺で使うトイレットペーパーやその他洗剤などを買いに行っていた。
が、本来、ここは強壮剤専門薬局である。
入り口上部には、ブロンズのすっぽんが取りつけられ
首を勢いよくもたげて客を見下ろしている(笑)。
店の前にはベンツが止まり、ギラついたおやじたちがそそくさと店内に入ってゆくのが
しばしば見うけられた。
ここの店は、朝日新聞によく広告を出していた。
読売には出ないのである。
一方読売には、「赤○げ薬局」が出ている。
「赤○げ薬局」の広告には、若々しくて(若い、んじゃなくて)如才ない感じの
店主とおぼしき男性がイラストになって出ているが
宝○堂の店長にもどこか通ずるところがある気がする(?)。
ここの店長以下店員ともども
商売っ気がマンマンなのである。
私がおつかいに行くと
「この、『パ○ーライフ』は
女性にこそ飲んでいただきたいんです。体が温まりますよ。試供品入れておきますね。」
と、すかさず宣伝。(ハイター買いに来ただけなのに)
女性向けのサプリメントが出たと言っては
そのたびに宣伝。(ティッシュ買いに来ただけだっつーのに)
あまりいつもあれこれうるさいので
時々負けて買うと、ハラをこわしたりする。
まあ、それはせいぜい3000円くらいのものだからいいが
さすがに一ビン12000円の『パ○ーライフ』は何度勧められても買えない。
でも従業員が怯む様子はない。
にっこり笑って、しっかり勧める。
確かにこの根気良さ、すっぽんのせいかもしれない。
「こんど一緒に、お茶でもどうですか」とさりげに誘ったりもする。
リップサービスも忘れない。
このギラつき加減も、すっぽんが効いているからかもしれない。
従業員、身をもって薬効を証明しているのである(爆)。
さて、この薬局に足しげく通う警察官が1人おったそうな。
なんでも、「凄汁(すごじゅう)」なる栄養ドリンクを求めに行くそうな。
(薬効よりなにより商品名が凄い)
ちなみにこのドリンクは、コンビニでも見かけますね。
これを風邪薬と飲むと、ひき始めによく効くんだそうな。
ところがある日、ここの従業員が管轄内で事故にあったとのこと。
すかさずその警察官に、
「よしなに」
との連絡が入ったとか入らなかったとか。
「もちろんお礼は凄汁で」
と、言われたとか言われなかったとか。
さて、その警察の方は後日部署が変わり、新橋方面に出向くことになったのだが
そこに宝○堂はないので、「赤○げ薬局」の店長と仲良くなるんだと
目論んでいるそうな・・(汗)
亀の人を魅了する威力、あなどり難し・・(笑)
(写真は関係ないけど、力の出るものとして「ウナギ」。
人形町の鰻屋「大和田」で。)