代官山にある、老舗のサンドウィッチ屋へ
初めて入った。
入れ替わりの激しい代官山で、
30年近く前から残る、数少ない店の一つだ。
その間何度か入ろうと思いながらも、なんとなく入れなかった。
理由の一つには、高いから、
そして、でもその割に「サンドウィッチ」という間に合わせ的なメニューで
腹の減った時には物足りないイメージがあったからだと思う。
夕方5時近かったので、店内にお客さんはほとんどなかった。
しかし一角に常連さんが犬を連れて集まっていた。
店のご主人やスタッフともかなり親密なようで、いつものようにといった感じで
談笑していた。
年齢は私と同じくらいか、ちょっと上なので
きっと当時からお馴染みなのだろう。
原宿でも代官山でも、ずっと残る店に行けば、同世代の人が見つかる。
ベーコンとポテトのプレート、野菜のスープを頼んだのだが、
これで2000円近い。
サンドウィッチといえど、充分おなかいっぱいになるボリュームではある。
しかしこれなら自分で作った方が安いし美味い。
パンはいい味だったけれど、ベーコンは自分で買っているものの方が美味い。
野菜スープも自分で作れば具がいっぱいだし、いい材料を使うこともできる。
これはなんとなくダシの鳥の匂いが気になった。
油に、ちょっとした不自然なものを感じた。
出来た当時は、物珍しさもあって、これでよかったのだろう。
高校生当時よく通った、「ジャックアンドベティ」という店のサンドウィッチは美味しかった。
それをイメージして入ったが、実際は違った。
いまジャックアンドベティのサンドウィッチを食べても、あまり美味しいとは思わないかもしれないが・・。
その後ちらほらお客も入ったが、みな同じような世代の人。
外の景色は、きれいだったけどね。