カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

経皮毒、かもしれない・その1

経皮毒について知ったのは約10年前、ネットでだった。

 

当時通っていた上野の婦人科のクリニックにも

それに関する本が置かれていた。

 

私は結構化粧品好きで

 

中学生の頃から輸入物の化粧品に

金さえあれば注ぎ込んでいた。

 

田町の駅前、森永のビル1階の

今で言うPLAZAの前身みたいな店に

墓参りのたびに寄ることを楽しみにしていた。

 
 

大学生になって海外に行くと

免税店で気が狂ったように買い漁っていた(笑)。

 
 

そうして社会人なりたての時

運命の?某化粧品メーカーと知り合うことになる。

(このブランドを明かしてしまうと後述する人がおそらく特定できてしまうので、あえて伏せ、仮にAとしておく)

 
 

もともとフランスのブランドだが

コスメ部門が新たに立ち上がったようで

 

私が社会人1年目の時に都内のデパート数カ所にアンテナショップが入った。

 

ここの美的センスが私のツボにドはまりする。

 

そしてそこの美容部員Nさんと運命の出会い(笑)をする。

 
 

なかなかお高い化粧品で、基礎化粧品を揃えるのも大変だったが

残業に任せていろいろと買いまくっていた。

 

他にも美容部員はいたはずだが

いつも応対をしてくれるのはNさんで

 
 

年も、彼女は早生まれだったので1学年上だが

生まれは同じ年、そんなことも手伝って

少しずつ親しくなっていった。

 

足繁く通うこと2年。

 

が、バブルを前にして

私は世の中に逆行するように

 

会社をやめ、絵の道に入ったので

 
 

学費と絵の具代を捻出するのが精一杯で

化粧品どころではなくなった。

 
 

その後再就職、結婚、出産、ウツでかなりご無沙汰したが

 

気がつくと横浜の某デパートにそのお店が入っていた。

 

そこのチーフになっていたNさんとめでたく再会、

再び化粧品に熱を上げる。

 

が、出産等(加齢?)で皮膚が弱体化していて

以前ほどは化粧品が受け入れられなくなり

 

基礎化粧品よりはメイク用品に荷重が移る。

 

しかしある日、ここのファンデーションを使うと妙にハダがすべすべになっていることに気づき

いいことのようでもあるが

 

逆にハダ自体は過敏になっていて

他メーカーのも含めて基礎化粧品にはたいてい拒否反応が出た。

 
 

このファンデーションだけOKで他はダメ

というのは、なんとなくおかしい。

 

もしかしてこのファンデーションのせいでは?

と、疑い始める。

 

素肌にはあるブツブツっぽいものまでなくなってしまうのは

ステロイドが入っているんじゃないか?

 

真偽のほどはわからない。

ただの妄想かもしれない。

 
 

でも疑惑を抱きながら使うのもイヤなのでやめてみた。

 
 

ファンデーションは「日本盛」に切り替え

今もそのまま使い続けているが

ほとんどトラブルはなくなった。

 

色物と美白ローションだけ継続していたが

 

40歳を過ぎたあたりだろうか

Nさんの顔色が悪いように見えた。

 
 

こちらのお店の方々はわりと濃いめのファンデーションを使って

パールを効かせ、シャドウもチークもブラウン系、

唇にヌーディな色を持ってきて

全体的にナチュラルな仕上げなのだが

 

それにしてもどこか影があり、表情も沈んだ感じで

精気が失われているように見えた。

 

応対もサブチーフのようなポジションの方がしてくれることが増え

 

また私も使う化粧品が減ったので

行く頻度も落ちていた。

 

たまに会うとNさんは笑顔で応対してくれるものの

体調についてこぼされることも増えていた。

 
 

寺をやめると年に1度しか行かなくなってしまい

お店で出会えることも少なくなっていたが

別の日に遠巻きに覗くとNさんの姿を認めることもできた。

 
 

5、6年くらい前から

Nさんを見かけなくなっていた。

 

お店の人はほとんど若い人に代替わりし

馴染みの人もいなくなってしまった。

 

そして去年、晴天の霹靂

 
 

Aの化粧品ブランドは全面撤退するとメールマガジンで知らされたのだ。

 
 

慌ててお店に走った。

 

聞くとNさんは体調を崩されて、もうだいぶ前に退職されていたようだ。

その後よく応対してくれたサブチーフの方は、まだ別の店舗にいらっしゃるようだった。

 
 

Aのブランド自体は存続しているが

化粧品はほとんどのものが日本製で、化粧品部門もほとんど日本の会社だったようだ。

それだけに安心の使い心地、でもあったけれど

 

当初は化粧品もフランス製が多い印象だったし

香水は全てフランス製だった。

 

ブランドイメージの割には高額な化粧品だったし(シャネルやイブサンローランなどのトップブランドと比べて)

 

バブル直前にできたメーカーだから、今の時代とはズレがあったのだと思う。

 
 

時代の流れを感じた。

 

メイク用品の一部は別のブランドが引き続き扱っているようだが

そうまでして買いたいとも思わない。

 

何か燃え尽きた感がある(笑)

 
 
 

しかし、Nさん。

 
 

Aの美容部員の方すべてが彼女のように体を壊されているわけではないから

どうとも言えないけれど

 

ただの過労だったのだろうか。

 

顔色がかなり悪かったから、肝臓や腎臓に負担がかかっていたのではないか。

 (続きます)