ここのところ、なぜか家のバンパイアは、月曜朝に人のエネルギーを取れなくなっている。
いままでは、金曜の夜から不穏なエネルギーを放出し始め、日曜の夕方ころからさらに重たい雰囲気を放出し、月曜の朝、エネルギーを大量に奪ってから出社する。
家にある花などは、金曜の夜いくらきれいに咲いていても、土曜の朝には早くも頭を垂れていることがあるし、月曜の朝には無残な姿になることがほとんどだった。
だから月曜の朝は、家のものは起き上がるのがとても大変で、逆にバンパイアはたっぷりエネルギーを補充して、何の疲れも感じていないようだった。
しかしいつからか?今年の2~3月からだろうか?
月曜の朝はこちらは清々しく、逆にバンパイアは起きてこられなくなった。
自分的に何か特別なことをしたとか、思い当たる節はない。
ただエネルギーの流れはここ1~2年、満月や新月などの折に触れて頻繁に変わるので、今はそうした流れになっているのかな、とも思う。
第一チャクラにエネルギーが大量に来ていて、自分の体から魂が抜けにくくなっており、そのためバンパイアが憑依しにくくなっているのか。
そのため吸い取れる量も減っているのか。
それはあくまでも仮説で、実際はどうなのかわからない。
第一チャクラにエネルギーがあまねく入っていることは確かで、だからこそこのところ、性犯罪が多いのだ。
痴漢の嫌疑をかけられて逃げ出した人が云々、というニュースが多いのは、そういう理由である。
バンパイアはさらに先週、具合が悪いと言い始めた。
特に食欲がないわけではなく、風邪をひいている風もない。
ただ気力がなく、ダルいようだ。
いつも吸われている私たちのような感じである。
逆に私と子供は、朝すっきりと起きてきている。
あの鉛のような重さはない。
バンパイアは早い時間に入浴し、夜も早くさっさと寝ているが
不調が治る様子はない。
考えてみると、私が大天使ミカエルに「彼の頭頂部から掃除機を当てて、邪なものや低次のエネルギーを吸い取ってください」と頼んだ、その日からである。
すると、それは本当に効いたのか。
それにしても、邪なエネルギーを排除して具合が悪くなるって一体(笑)
普通は、それらを吸い取れば、体調は良くなるはずである。
そうした邪な存在の恩恵を受けて、エネルギーを調達してもらっていたということではないのか。
確かに、明け方に彼から憑依はされているものの、
エネルギーを取られている感じはなくなっている。
今までいくら自分を防護壁で包んだり、大天使にサイキックプロテクションをしてもらっても、エネルギーは多少、向こうに動いていた。(プロテクションをしなかった時よりは、むろん少ない量だが)
こうした祈り的なことで、人を自分の都合のために変えてもらうというのは原則不可だったはずである。
人を変えたければ、自分が変わらなければならない。
しかし、掃除機はいいのか・・
確かに、掃除機をかけてもらうのは、基本その人にいいことがあるように願っているからである。
しかしこれでバンプリズムがなくなるとは、意外だった。
憑依がまだあるのは、こちらにまだ執着してはいるのだと思う。
憑依とバンプリズムの差がいま一つはっきりさせられないが。
自分の魂が体に戻って来さえすれば、憑依は解消されるようではある。
そして、吸い取れなくなったとたん、先に風呂に入らせてもらおうと奴は娘に泣きつく。
弱いところ、断れない人には巧みに近づいて、自分の道理を通す。
その姿を見て、昔、多くの人をいじめていた人に対し、とうとう我慢できなくなって皆で報復した際に、一日で親と先生に言いつけ、逆襲を図ってきたのを思い出した。
いじめられていた人たちは、1年、2年とそれぞれ執拗にいじめられていたが、親や周囲にもらすのは恥ずかしいと思ってそれぞれ胸のうちに隠していた。
それでも周りの人は、あの人がまた誰かをいじめているな、というのはわかっていた。
報復した私たちは、まさか彼女(仮にEさんとします)が一日にして大人に口外するとは思っていなかった。
そのため一方的に私たちが悪者にされて、謝らせられた。
「Eさんが複数の人にいじめられています」
という情報が、連絡網で、親経由で入ってきたのだ。
私は親から問いただされたが、ひどく心外だった。
それで初めて私は自分に起きたことをすべて親に話した。
その時感じたのは、いじめてばかりいる人ほど、弱いということだった。
いま、バンパイアのあがきを見ていると、まさにそういう感じがする。
そして弱いところからまだ何かしらのものを得ようと画策している。
そんなに弱かったのか。
人が床に臥せっていても気にかけることはないのに
自分が痛むと、ささいな傷に動転して大騒ぎする。
もちろん、弱いからこそ、人のものを取ったり、弱みにつけ込んだりするのだが。
しかし彼らはそれなりに優秀で、卑劣な手段に出なくても、そこそこの道を歩める人だった。
少なくとも私はそう思っていた。
彼らは恐れという幻影の中で生きているようだ。
いま Eさんは半身不随だ。
先々月、脳梗塞で倒れたのだ。
それをいい気味だとは思わない。いや、どこかで思っているのだろうか?
もしかしたら、自分のかつての恨みがそうさせているのか、と思わなくもない。
2012年、私は本当の意味で、彼女とは和解したと思っている。
もう、その時のことはその時のことと、許そうと思ったのだ。
その時、わだかまりがすっと消えた。
許すことはできるのだと思った。
それと前後して、彼女の家族はかなり大きい不幸に見舞われた。
晴天の霹靂というような。
まあ、たぶん自分の恨みとかはないと思うが・・
一応、他人に悪影響を及ぼさないよう、自分で他人に対するエーテルコードは定期的に全部切って、関係をクリアにするようにしているから。
Eさんのことは、昔Eさんからいじめられていたうちの一人、Tさんから聞いた。
TさんはEさんと、高校も大学も一緒だ。
つまり小学校から大学まで一緒だったということになる。
そしてTさんは、Eさんの見舞いに行ったのだ。
なんと心が広いことかと、感心する。
おそらくEさんは私を下に見ていたが、そういう人間に自分の不自由な姿を見せたくはないかもしれない。
などということをあれこれ考えてしまう。
少なくとも見舞いに行くことにはためらいを感じる。
しかし、バンパイアの弱さには、正直ガッカリしている。
もう少し、骨のある奴だと思っていたのに。
怒りを通り越して、むしろ悲しい。