カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

ジャガイモ万歳

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

夜行列車、眠れないのなんの・・
ほぼ各駅で起きています。まあ停車駅が少ないからいいけどさ・・

昔はこんな眠れなかったっけな~でしたが、
数日おきに夜行だったから、慣れていた・・というより疲れて寝るよりなかったのかも。

史上最悪の夜行といえば、
1、 急行津軽のリクライニングなし椅子(背は垂直)(昭和50年頃)
2、 甲子園バス(横浜商業の応援バスツアー)
でした。それにくらべればカワイイもんですけど。

以前は2等車の6人がけコンパートメントで、定員きっちり座っちゃって
6人じっくり見合ってまんじりともせず過ごしたり、
東ドイツ』が存在したので、国境越えでは銃を持った兵士が、真夜中ドアを蹴破る如く入ってきたりしたが、前2つに比べればゼンゼン楽。
(コンパートメントは客車が個室状になっていて、6つの椅子を伸ばせば3人用の簡易寝台として使える。寝台料金もかからず安く移動&宿泊ができる、貧乏旅行者必須アイテム)

おまけに足元に貼った使い捨てカイロが、もーれつ熱い!
いちおー就寝中は使っちゃダメだけど、寒さに負けてシーツに貼ったら
服2枚上からでも触れない。

なんでドイツではいつも熱くなりすぎでケムリまで出るの? 湿度のせいだろーか。

んで寝過ごし。4時半に起きるつもりが5時半に。
朝食が5時半に来る予定だったのだが、通路はシーンとしている。
結局朝食は6時に出てきたが、到着は6時半だから急いで食べなければならない。
あんまり急いでたから、せっかくゴーカな朝食だったのに
写真がないよ~ん(T_T)。

朝食はハム・チーズ各3種(ハムは生ハム・サラミ的なもの・ソーセージ的なもの、
チーズはカマンベールにゴーダ的なものとグリエール的なもの?)・パン、紅茶(もしくはコーヒー)・オレンジジュース。ほかにいろいろスプレッド的なものもあったのだけれど、なんと出発の予定10分前に下げに来て、見ることもできませんでした。

そのキッパリさ加減と手際のよさといったら!
さすが、ドイツ人でございます。

あっというまに食卓をかたづけ、ハシゴをはずし、寝台を普通の客席に変えてしまいました。

そんで、放り出されるが如く、降ろされました。
(いや、ホスピタリティはバッチシで、きわめてにこやかにフレンドリーに)

ホームに出ると、到着予定時刻ぴったし。
昔(も今も)『DB(写真・ドイツ国鉄)は決して遅れません!』と公言してやみませんでしたが
その通りでございます。あな恐ろしや。

後から、自転車を押してホームを歩いてくる乗客がいるのですが、
自転車用車両ってのもあるんですね。
サイクリストにもやさしいのでございます。

まずトイレに行きましたが、駅のトイレはコイン式で、たいへんきれいでございます。
シャワールームもあり、旅人にもうれしいです。

朝も早いし、朝食は落ち着いて取れなかったし、まず茶でも飲むべぇと
カフェを探します。

ミュンヘン中央駅にも本屋などいろいろな店が入っています。
おいしそうな照り良いソーセージにローストチキン、「ぬ」の字のようなブレッツェルが
しきりに誘惑します。

つきあたりに、見覚えのある大きな窓のついた入り口が。
ここは確か、以前ホイリゲビヤホール)だったと思います。

その昔、やっぱり夜行で着いて、朝食を取ろうと立ち寄ったら、
たちまちビヤ樽腹で赤ら顔のおじさんたちに囲まれてしまったのでした。

おじさんたちはもうでき上がっていて、ゲヒゲヒなにやら話しかけてきました。

長いテーブルが何本も平行して置かれていて、知らない人同志も隣り合わせて座り
朝から満員の盛況でした。
高い天井に、歓談の声がにぎやかに響いていました。

思えば、朝から飲んでいたんだなぁ。

相方が仕事でドイツに来た時、客先に着くといきなりソーセージとビールが出てきたらしく、「昼から飲むんですね」と言うと「朝からだ」と言われたらしいので、昔はそうだったのでしょう。

いまはもう、そうしたおじさんの姿はありませんでした。

カフェの中には、2、3人の人が、コーヒーを前に新聞を広げているだけでした。

ただ、お店の女性が民族衣装に身を包んでいるし、メニューにもビールはあるので
夜からは雰囲気が変わるのかもしれません。
(写真はそのコーヒー、小さいチョコレートがついています)

このお店の前で、老婦人に道を尋ねられました。
「トイレはどこですか?」
こんな旅行者然としている自分に道を聞くなんておかしいですけど
自分がミュンヘンで知っている唯一の場所でしたから、
もちろん教えてあげました、日本語で(笑)。
「ここをまっすぐ行って、すぐ右下へおりて、左です。」
お婆さんもにこやかに「ダンケシェーン」と返し、その通り行ったので、通じたんだと思います。
なぜか、わたしは旅行先でよく道を聞かれます。

宿は駅のほど近くで、いい雰囲気でした。
荷物を預けて、探索に出かけます。

国が変わっても、両替しなくていいのは楽です。
ユーロにした恩恵は、そうとう大きいのではないでしょうか。

まず『じゃがいも博物館』に向かいます。
が、地下鉄の切符の買い方がわからなくてオタオタ。
範囲によって料金が変わり、さらに1日券や、グループ料金のボタンまであります。
ローマのように、一人一枚入れなくては入り口が開かない自動改札ではなく、
一枚の切符に日付印の打刻さえすればいいという、スカスカの改札です。

結局ちょーお徳な切符を買って、東駅へ。
目的の博物館は、企業ビルの1階の、小さな一角を占めていました。

係員さんは一人、ドイツ語しか話せないようです。入館料はタダ。
お客も、わたしたちだけ。

「こんなとこ、来るヤツいねーよ」的な雰囲気です。
それもわざわざ海外から。
でも、入り口の雑記帖には、いろいろな国の人が書き込んでいました。

やはりドイツといえば、いやヨーロッパと言えばじゃがいもです。
ヨーロッパを飢えから救った、偉大な食べ物です。
「髪にじゃがいもの花を挿す」というくだりが、どこかにあったよーな。
「イタリアはマカロニのおっぱい、ドイツはじゃがいものおっぱい」ってなくだりも
どこかにあったよーな・・??

ともかく、じゃがいもと切り離して、ヨーロッパは語れません。
ですからこの『じゃがいも博物館』は、見過ごすことのできない、
大変有意義な施設だと思うのです(力説)。

が、中身的にはいまいちショボッ!

この写真の『Kartoffelen』(訳すと「じゃがいも君」「じゃが兵衛」あるいは「じゃがいっもっち」的な愛称・・ほんまかいな)なるキャラクターは、まさにドイツの『ゆるキャラ』。

このストラップがあれば、迷わず買うのにぃ!!

しかしそんな気の利いた?土産はないので、ハラの減ったわたしは
ジャガイモのスナック菓子と、『じゃがいもハンドクリーム』なるものを買いました。
匂いもきつくなく、使いごこちは良好です。

そして駅に戻り、地下街で立ち食いの昼食を取りました。
ドネルケバブサンドに、ラザニア、ブレッツェルにホットドッグ。
忘れてはいけない、ポテトフライ。博物館の展示を見たせいで、じゃがいも欲が抑えきれなくなっていました。

やはり、ヨーロッパのジャガイモはうまい。
じゃがいもさえあれば、生きていける。
じゃがいもに対する信頼感は、揺るぎのないものです。

駅の通路で立ち食いなので、通り過ぎる人を眺めながら食事します。
女の子たちは、その店で皆ポテトフライを買って、歩きながら食べています。
イタリアはカップル率が高かったですが、ドイツは女の子グループ、男の子グループが多いです。(女同志で、ちょい不自然に?抱き合っているのも見てしまいました。)

ミュンヘン駅の本屋でマンガが売られていたのですが、BLものが多くてビックリしました。そこにはそんな理由もあるのかもしれません。
「こんなの売っちゃうかー」みたいな・・ちょい日本人として恥ずかしくなりました。

一番華やかなのは市庁舎広場ですが、町並みも楽しみたいので、広場の一つ手前の駅で降りてみました。
(写真は、その駅出口にあった、特に有名ではない教会です。)
ドイツは寒いです。どんよりした雲がいつも垂れ込めていますが、私は曇りが大好きなので、気分はいいです。

道端に、クロッカスの花がたくさん咲いています。

市庁舎広場は観光のメインですので、多くの人がいました(ゴシック建築の写真は、その市庁舎です)。
子どもが休みたがったので、カフェをさがすことにしました。
広場には市が立ち、そのどこでも白いアスパラガスを売っています。
また、リンゴも売られていましたが、「FUJI」「ジョナゴールド」「ORIN」などと書かれています。日本のリンゴですね。

結局いいところが見つからなくて、スタバへ。敗北です(ガッカリ)。

帰りは少しトラム(市電)に乗り、宿の近くで夕食を買いました。
グーラッシュ(グヤーシュと言うのかもしれません・ハンガリーのシチューです。)とサラダです。
これは牛肉とパプリカ、人参などの野菜を煮込んだトマト味の料理で、あまりにウマいので、ウィーンに行った時に4日連続食べました。味は店によって多少違いますが、よく煮込んであるので、胃の負担になりにくい感じです。
なお、これに関してもがっついたので、写真はありません。