カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

イタリア恋しやホーヤレホ

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さて、楽しいローマも、最終日でございます。
夕方には、夜行列車でローマを出ます。

ところで書き忘れましたが、前日彼女とトラステベレを歩いていたら、
ショーウインドウに『カリメロ』のグッズがあって、
「『トッポ・ジージョ』もそうだけれど、これを小さい頃見ていた」
と言ったら喜ばれました。

彼女のお子さんや姪子さんも、ピカチュウやキティちゃんが大好きだったそう。

また、彼女の家には、Wiiゲームキューブもありました。

日本式文化的侵略!?も、確実になされておる。結構結構。


さて、この日は前日時間切れで入り損ねた『フォロ・ロマーノ』の
ミュージアムショップにまず向かいました。

と、通りの途中に、『サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリこちら』の文字が。

なにやら聞いたことのある・・と、ガイドブックを見ると、
ミケランジェロの『モーゼ像』があるとな!

これは行かねば、と寄り道。

それほどお客も多くなく、小さめの教会でしたが、『モーゼ』(写真は絵葉書)も
ミケランジェロ(たぶん監修で、全部描いたわけじゃないと思う)の壁画も迫力で
見ごたえあり。思いがけない満足感でした。

フォロ・ロマーノ』のミュージアムショップで相方は
シーザー胸像の小さいレプリカを買う。

そして、相方だけコロッセオの地下に入って見学。
私と子どもはアイスクリームを食べて待っていました。

その後、地下鉄でスペイン階段へ。『ローマの休日』の現場でございます。
その階段横の、『バビントン・ティールーム』(写真)が本日の目的でございます。

ローマでなにゆえ英語の店名かといいますと、このお店を作った人はイギリス人のバビントンさん。イタリア人と結婚して、この地に先祖代々伝わるビスケットと紅茶の店を出したってわけです。創業は1893年。本場イギリスでも、この伝統的なレシピを使っている店はもうないとか。

なぜここを選んだかといいますと、昔わたしがスペインに行った際、『ダリ美術館』に向かう列車内で乗り合わせた、ほぼ同年の男の子がいたのです。
その子とミョーにウマが合い、翌々日もバルセロナ市内で観光もせずにカフェで一日くっちゃべりという日を過ごしたのです。
その彼おすすめがこのお店。
それだけウマが合うのですから、このお店もいいかと思って。
それだけでございます。

アフタヌーンティにはやや早いかと思える1時半でしたが、
どうせ食べ物の量は多いでしょうし、お昼と兼用できそうですから
トライしました。
案の定ボリュームたっぷりのサンドウィッチが(写真)。
具はツナ・サーモン・ハム・エビ・タマゴでした。

普通キューリサンドだけかと思っていましたが、種類豊富で満足でございます。

その後、マフィンなるものが(次の写真)。

スーパーで、パスコとかが出してるイングリッシュマフィンというものがありますが、
ああいうものでございます。以前、
「あんなものはイギリスにない」
と、某イギリス人が言っているという話が某雑誌に出ていましたが、ありましたよ。
ほぼそれです。フォートナム・メイソンの横浜店にもあったし。

まわりにコーングリッツはついていませんが、小麦粉を練って粘りを出したよーなもので、けっこう硬いです。よく天ぷらのコロモがあまったからと言って、水溶き小麦粉をフライパンで焼いてジャムをつけておやつに食べたりしましたが、それに酷似しています。タマゴやバターの風味はない、水と小麦粉の味わいです。もしかしたら、ベーキングパウダーが入っているかも。ふくらんでいるから。
バターとメープルシロップがおいしいからなんとか完食ですが、ちょい苦しいです。

最後にクッキー(これはおいしい・・でももうおなかいっぱい)が出てきて、終わりました。

でも紅茶がどうかというと・・いまいちピンと来ませんでした(^_^;)。

ここで素敵なのは店内の雰囲気と、ティーポット等のおみやげです。
欲しかったけれど、この先列車の旅を続けなければならないし、持って歩けない。
それで、涙を飲みました。送ってもらうという方法もあったのかもしれないけど・・。

昔は新宿の伊勢丹にお店があったらしいんですよね。
わたしがそれを知って行った時には、もうお店はありませんでした。

トイレもここでは、便座もあったし、水も出ました(^^)。

その後、20年前に手袋を買った小さいお店に寄り、今回も親たちにお土産を買いました。
出てきた老婦人は、昔英語が話せなかったと思いましたが、今回は話していました。
あれから勉強したのでしょうか。
昔より、圧倒的に英語を話せる人が増えた気がします。

近くにマクドナルドがあり、前回はなんと閉まっていたのですが、
中はアイスクリームのショーケースとサラダのパックが並び、日本のマックとはゼンゼン違う、むしろイタリアのバール風でした。

少しブランドもののショップが並ぶ通りを歩くと、多くの日本人がいました。
路地に入ると、ノーブランドでお客さんは少ないけれど、イタリアの粋を尽くしたような服を売る店がいくつもありました。

他の店では生ハムがぶらさがり、いろいろなチーズが並び、素敵に包装されたお菓子がお客を待っています。

そうそう、前日彼女に昔のフィガロの切りぬきを見せ、「この店で先日食材を買った」と「フランキ」を指したところ、私たちにご馳走してくれたチーズや生ハムは、みんなそこで買ったと言って驚いていました。その店はとてもいいお店で、彼女はよく行くそうです。
ローマ広しといえど、偶然の一致。
いや、フィガロが優秀なのか。それともわたしの鼻が利いたのか?

さて、宿近くに戻ることにします。
『五百人広場』が気になっていたので、降りてみました。
昔ほど剣呑な感じがしませんが、目的のなさそうな人がうろついているのが気になり、やや猥雑で、暗くなればあまり安全ではなさそうでした。
古本の市が立ち、見ると日本のマンガが!
デスノート』や『ドラゴンボール』、その他あらゆるマンガがありました、イタリア語で!
友達のみやげに、『BLEACH』のイタリア語版を買いました。

駅構内を下見して、宿に預けていた荷物を受け取り、夕暮れ時にわきたつローマを後にします。駅にはたくさんの店があり、お土産に困ることはありません。
ネットで買った列車のチケットに日時を打刻しないとペナルティを取られるので、ホーム近くの端末を探して打刻します。

列車は寝台列車で、11時間かけてミュンヘンへ行きます。途中、一部ウィーン行きが切り離されるようです。

列車に乗りこんだ途端、中はドイツでした。ドイツ語が飛び交っています。
わたしは切り替えができずオタオタ。
親切なドイツ人男性が、場所を探してくれようと話しかけてきます。
ドイツ人は気軽にすぐ話しかけてくるのです。

色っぽく細身のイタリア女性とはゼンゼン違う、肝っ玉母ちゃんのような血色のいいドイツ人女性が車掌さん。親切にいろいろ世話を焼いてくれます。

初めて乗る一等寝台は、トイレもシャワーもついています。ここだけ豪華にしました。
ウエルカムシャンパンが付いていましたが、日本で説明があった軽食はついていませんでした。
少しパンを持っていたし、アフタヌーンティがたっぷりだったので、食べなくても平気でしたが、
シャンパンは酸っぱくてイマイチ。彼女の家で出してくれたのとは大きな差がありました。

備え付けの雑誌で微笑むのは、ドイツ美女。イタリアとは違う、硬質な美しさです。

なんだか、イタリアが恋しい~・・