よく従姉が、ここのレトルトや缶詰を送ってくれた。
雑誌などでも見て、ずっと行きたいと思っていた
『五島軒』。
ロシア料理とフランス料理の店だ。
従姉は今回仕事の合間を縫って、車であちこち連れて行ってくれた。
トラピスチヌは宿の湯の川からも近かったが、雪でほとんど閉鎖されていた。
伯母と従兄のお墓参りが今回の目的だったが、お墓も雪に埋もれ、
少し離れた場所からあいさつするに止めた。
伯母と従兄は湯の川で温泉旅館を営んでいて、今は従姉とハトコが継いでいる。
従姉の披露宴は、五島軒で行われた。
函館の歴史を伝える資料館も見ごたえがあった。
亀井勝一郎も常連だったが、すぐそばに住んでいたらしい。
本家の旅館はそこからほど近く、元町にあった。
建物は残るが、営業はしていないらしい。
五島軒に飾られていた絵は、すばらしいものばかりだった。
従姉と夫、娘はロシア料理のコースを頼み、私と母はエゾ鹿のカレーを頼んだ。
五島軒の初代料理長はハリストス教会でロシア料理を学んだので、
もとはロシア料理店だったのである。
従姉から送られたものの中にボルシチがあったので、なぜ?と思ったが
そちらがもとはメインだったのだ。
エゾ鹿は牛と豚の間のようで、特に臭みはなく、柔らかくて美味しかった。
道はどこも凍って、歩くのに骨が折れた。
(三枚目の写真は函館ハリストス正教会、四枚目は元町方面から函館港を望む)