カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

東西のあいだに

TSUTAYAの更新手続きでDVD5枚まで半額になるので借りてきた。



1、グッバイ、レーニン!2002ドイツ、121分)

2、テルミン2001アメリカ、83分)

3、聖なる嘘つき(1999アメリカ、120分)
4、 イマジン(2012ポーランドポルトガル・フランス・イギリス合作、105分)
5、 ぼくらの家路(2014ドイツ 103分)
 

さらにレンタル輪廻したので


6、コミュニストSEXがお上手?(2006ドイツ 52分)
 

も借りた。

 

内容については映画.comでも見てください(笑)

 

このうち1・5・6がドイツ映画で、旧東ドイツを見てきたのでいろいろ感慨深かった。特に1・5はベルリンが舞台になっている。5は近年のベルリン、1は往時のベルリン。

 
イメージ 1

(ベルリン・テレビ塔


この中で一番好きなのは1と4だが、自分の中に一石が投じられた感じがしたのは6。他はフィクションだが、6はドキュメンタリー。

 
 

東西ドイツに分かれていた間、セックスについても格差があったという。

 

性産業・メディア等、見るセックスについて豊かだったのは西側だが

実際のセックスについて豊かだったのは東側、という事実。

 

西側には教会が立ちはだかり、性の意識を進ませることを阻んでいた。

しかし東側に教会の威信はなく、女性のほとんどが働くことによって自由を獲得し、性的にも自由になっていく。

育児制度も充実し、シングルマザーでも育児に不安はないので離婚もためらわなくなる。ある意味女性にとってはパラダイス。

 

西側は見る・知ることによって質を他と比較・競争するようになり、

内側の充実から離れていった。

比較によって自信喪失した人々は、パートナーとのコミュニケーションを諦め、外側に獲得することでその穴を埋めようとした、らしい。

 

個人的に、この比較競争によって内側の充実が阻まれた、という部分に大きな衝撃を受けた。

 

資本主義社会の盲点を突かれた感じだった。

 

メディアには優れた人々がいつも登場していて、

常に自分の不足事項を意識させられる。

購買意欲が刺激されるように!

 
 

自分は常に足りない、至らない、欠点だらけな存在。

 

何か外に求めることでしか、その穴を埋められないと思っていた。

 

あの商品が、太った醜い自分を理想的に変えてくれる。

そんな幻想に常に支配されていた。

 

それが幻想であるとも思わなかった。

 
 

だからと言って、社会主義がいいというわけではないが
資本主義だから自由であるとは限らない。

 

縛られているという自覚のない自由。

 
 

育児システムについては、資本主義も社会主義から学んでほしい。

イメージ 2

(ベルリン・壁の跡)