渋谷のシアターイメージフォーラムで、チェコスロバキアヌーベルバーグの映画が上映されている。
チェコスロバキアヌーベルバーグとは、政治的抑圧が和らいだ1960年代のチェコ映画だ。
前売り券を2枚買い、「ひなぎく」と「闇のバイブル」を見てきた。
2つとも、無邪気に生きるうら若き女性が主人公。
特に「ひなぎく」は、破天荒な2人の娘が社会の狭間で生きていく姿を描いている。
これらがなぜ反体制と呼ばれるのか、少し謎だったが
好き勝手生きる彼女たちは、それだけでレジスタンスだ。
社会の枠からはみ出た人々は、それだけで反社会的である。
だから、これらは共産主義社会から弾圧され、封印されたのだ。
管理された社会では、自由に生きる人間は危険人物だ。
必ずしも自由に生きているわけでもないが
私も社会からは必要とされていないから、同じようなものだ。
乙女が主人公の「闇のバイブル」は
とても美しい映画で、ゴシックロリータのバイブルとも言えそうだ。
美は正義である。