(商業作品の男尊女卑・その1より続きです)
女性誌の絵柄や恋愛一直線な内容が嫌いで少年誌を読んでいる人も多いと思うのですが
少年誌の扱いでは「これは違うんじゃないか」感を覚えている女性も、多いと思うんですよね。
結局男性と女性とでは目線が違うし分かり合えないってことでもあるんでしょうけど、
でも差別ということに関して言えば、
その差別をして、利を得る側はその差別に気づかないし、
害を被る側はそれに敏感に反応する、って図式はあると思います。
うまく行っていれば、おそらくだれも気づかないんです。
うまくいかないから、初めて気づくわけですよね。
それでまた、私もそうですけど、日本人女性はあまりそれに関して言わないですからね。
でも知らしめる必要はあると思うわけです。
言ったっていいとは思うんです。
どこかの国で、保障や謝罪がされてもずっとそうしたことを訴え続けて第三国にまで表現し続けている、という件がありますけど
やっぱりどこかで差別されていると感じているからかもしれないですしね。
する側は無意識でも、される側にはよく見えているという部分もあると思います。
まあ、それについてはここでは取り上げません。
事実として、私には判じ難い部分が多いので。
その国のことはおいといて、
ともかく女性の視点で作品を紹介していただけて、私としてはとてもよかったと思っています。
「かわいい」とか「きれいだ」とか、とても素直な反応だと思いますし、いい表現だと思います。
男尊女卑があってももみ消されることなく、伝えてもらってよかったです。
同じ女性ですから、痛みも分かち合えますし。
なにより田中さんという方が、すごく本を愛されているということが伝わってくるんですよね。
昔の女流作家や文学好きの人のような、なにか日本人女性としての矜持が感じられるような
上品さというか、かわいらしさのようなものをお持ちです。
ネット社会になってしまっても、やはり本に対する愛は残るし、印刷物に対する信頼はまだ生きている、さらに、また新しい形として本が生まれてくる、そうした可能性を、このブックカフェに来るといつも感じるんですよね。
今回の講座も、そうしたことをまた感じられたと思います。
(今回講座があったブックカフェは「MOTOYA Book Caf?」です。詳しいことはググってください。)
(上の写真は、MOTOYA Book Cafeとは関係ありません。近くの別のカフェです。)