先日、さいたま芸術劇場まで、弦楽四重奏を聴きに行った。
そのカルテットはショスタコーヴィチを演奏するために結成されたそうで、第一バイオリンの方が、今年2月に友人のいるオーケストラの演奏会でソロ演奏されていた関係で、この演奏会を知った。
他のメンバーもN響の方だったりとプロ集団。
友人の所属するオーケストラも、基本ショスタコーヴィチを演奏するための楽団。
私は特にショスタコーヴィチが好きというわけではなく、友人は同じ大学の同じ研究室にいたので、なんとなく興味があって去年に続いて今年も演奏会にお邪魔した。
で、わざわざなぜ埼玉まで出向いたかというと、そのカルテットが「メタリカ」の「マスターオブパペッツ」を演奏するということだったからだ。
メタリカは大学生時分から弟から強制的に?聞かされていて、当時は憤まんやるかたない音楽だったが、洗脳の効果があったのか近年はわりといい音楽と感じられるようになっている。
で、娘は弟により胎教されてバツグンの効果があったようで、メタリカ大好き人間に育っている。
引きこもり気味の娘に持ちかけたところ、それなら埼玉であっても行くという。
で、ハイドン、ツェムリンスキー、ショスタコーヴィチが演奏され、メタリカが演奏されると、あら不思議、メタリカってショスタコーヴィチの延長線上にあったのね、と納得した。
いや、でも、ツェムリンスキーとかショスタコーヴィチって、灰色の音楽なんだよなぁ、私からすると。サムルノリは白黒。
メタルも白黒というか、メタルカラーだから、グレーから遠くない気はするが、無彩色ではないんだよね。それなりに赤や青とかが入る。
この色は同時に見える共感覚というのではなく、ただ私の抱くイメージで、脳内に展開する色なのだが、
でもこのカルテット的にはメタリカが延長線上にある気がした。
娘は隣で、先の3曲はずっと寝て過ごした。
が、メタリカが始まるとやおら目覚めて、聞き入り始めた。
で、終わると
「カークのギターソロまで入っていて、その思い入れが凄い」
と感心していた。
反応する部分は人それぞれ・・
こちらのカルテットは、他にキング・クリムゾンとかも演奏しているようである。
にしても、埼玉は遠かった。
最初、与野本町を戸田公園と勘違いしていて(自分の頭の中には馴染みの戸部本町という駅名が介在していた)、都内から二つぐらい乗り続ければ着くと思っていたのだが
なんと、浦和より向こうで大宮の二つ手前くらい・・
たぶんもう、よほどのことがない限り、さいたま芸術劇場には行かない。