昨日17時をもちまして、神宮前Q Galleryで開催されました戸上浩一さんの展示「パピルスと共に」を終了いたしました。
お忙しいところ、そしてお暑い中お越しいただきました皆様、どうもありがとうございました。
今回、初のパピルスの展示で、
展示方法がどうなるか、当初想像がつかなかったのですが
ビル会社担当者様と戸上さんと私とで知恵を絞りまして
ハンズで手ぬぐい展示用のハンガーを購入して、なんとか形にできました。
ただ、端を木材で挟んで使う形だったため
地をかなり痛める形になってしまいました。
場所もエントランスで人通りがあり
自動ドアが開くたびに風も入って
挟んだ部分や、切れ端の部分に負担がかかり
亀裂が入ってしまいました。
本来はアクリル板で平らに抑えつつカバーする形で展示されるということですが、
Q Galleryの設備ではそこまでカバーしきれないため、申し訳ないことになってしまいました。
とりあえず期間中にいたずらなどの被害はなかったので、まだ良かったですが。
ところで搬出作業中に、
「片付けちゃうんですか?」
と、声をかけてくれた方がいらっしゃいました。
上階の、某英国系事務所でご勤務の方でした。
こちらに着任されてそれほど経たないということでしたが、子どもの頃にエジプトにお住まいで、当時のことを思い出し、懐かしく眺めていらしたそうです。
みやげ物ではパピルスも小さい物が多く、ここまで大きいものはあまり見かけなかったということでした。
さすが英国系事務所、エジプト関係の方もいらっしゃるんですね〜。
容貌もどことなくエジプト的で、まさに飾られていたネフェルティティのような。
しかしもうこのように6年、この場所で作業させていただいていますが、
こうした形でダイレクトにお声かけいただくことはそうそうありません。
通りがてら
「いいねぇ!」
とか
「ここ、アートがあるのよ」
「カッコいい!」
とか言ってくださることはあるのですが
足を止めて話しかけてくださる方は少ないです。
それもこうしてエジプトに所縁がある方が懐かしがってくださるとは。
本当に嬉しいし、やりがいがあります。
作業時間も会期中、ひと月近くある内1〜2時間程度なのですから
ちょうど巡り会える確率はとても低いですよね。
ご縁なんだなと感じます。
私は、初めて行った海外出張がロンドンだったり、高校時代仲が良かった友人がロンドンからの帰国子女だったりして、わりとイギリスとは縁が深い方だと思います。
伯母の旦那さんはイギリス人のハーフでしたし
美大の頃よく一緒にいた人は前世イギリス人でした。
娘もおそらく前世イギリス人で、シンガポールやフィジー、オーストラリアに旅行しましたが、みな旧英国領ですよね。
エジプトはと言えば、ほとんど関係ないですが、おそらく古代エジプトにはいたことはあるでしょうね。
オーラソーマでもエジプシャンボトルは選んでいますし。
まあみんな何べんも転生しているから、たいていの人にエジプトの記憶がありそうですけどね。
その辺はまあどうでもいいですが、今回パピルスを展示できたのは本当に良かったと思っています。