カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

落ち武者のもがき

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今回は受験話で、少々生臭いかと思いますので、
お好みでない方はスルーしてやってくださいませ。


その日は、久しぶりに会う高校時代の友人と、恵比寿のジョエル・ロブションのレストランへ。
ちょいお高いので、カジュアルな1Fの方に予約をとりました。

彼女には最初のヨーロッパ旅行に連れて行ってもらったのですが、
その時、旅行の最後に1回だけ奮発して、パリのロブションのレストランに行きました。
フランス語の話せる彼女の友達に、予約からその場の翻訳まですべてしてもらったのです。
食前酒・前菜・白ワイン・魚・スープ・赤ワイン・肉・チーズ・食後酒・チョコレート・デザート・コーヒーという
フルコースでございました。

今回はカジュアルなランチなので、前菜とメイン・コーヒーだけ。


前菜はフォアグラのパテ、いちぢく添えでございます。
ソースがゼリー状になっていて、マデラ酒を使ってるのか??たいへん味が濃い。
カリカリのバゲットに乗せてどうぞってことでしたが、
味が濃過ぎてパンが足らず、別に出されたパンも食べきり、おかわりをもらってしまいました。

しかしそのパンが大変ウマく、ヨーロッパでの味そのものでした。

普通フォアグラは選びませんが、今回は他に気に入ったのがなかったので。
そこそこボリュームがあり、ハラ溜まりがよかったです(ぜんぜんお上品でない)。

メインは、友人はパエリア、
私は鶏肉のロティ(だったっけ?)、じゃがいものピューレ添え。
(メニューの名前が覚えられない・・汗)

パエリアにもひかれましたが、たぶん量が少ないだろーなと思って。
それに、おりしも北海道からホタテが大量に送られてきて、連日ホタテで
魚介類は体が拒否しそうだったからです。

鶏肉ならたぶん量が多いし(中高生かっ! でも、フランス料理って、すごく量が少ないことがありますよね。そのあとでついハンバーガー食べて、余韻が台無しになっちゃったりして・笑)、
それに「じゃがいも添え」ってのが魅力だった。

果たして、正解でした。
鳥、うまかった。
サラダもドレッシングが絶妙でした。
じゃがいもは、ほっとできる味。

やっぱ味の取り合わせが素晴らしいね。
洗練されていて、よく追及されています。
さすがロブションという他なかろう。


さて、彼女の子どもは、いま中二です。
だから来るべき高校入試に備えている模様。

塾を選んだり、偏差値表を見たりして、
学校を選ぶのを彼女は楽しんでいます。

お子さんも勉強は嫌いではないようですし、
楽しく塾に通っているようです。


彼女と私が通った高校には4つ付属の中学があり、その下にそれぞれ小学校があります。
私は小学校からあがってきた純粋内部ですが、
彼女は小学校3年から塾に通って中学を受験し、倍率40倍をくぐってきた精鋭です。
内部も試験に合格しないと中学に上がれませんが、内部と外部の学力差は歴然です。
私と彼女の中学は、別の学校です。

そして高校に上がる際、またより精鋭の外部生が一般中学から入ってきます。
内部はそれと同じ試験を受けますが、4附属中で280人という内部枠があります。

基本、この高校は全員大学受験しますから、
彼女のような中学外部は中学、高校。大学と3回、
私のような内部は小学校・中学・高校・大学と
4回の受験を経験しています。

だから私は、受験はたくさんといいますか、
もうどうでもいいと言うか、疲れてやる気がなく
子どものおシリをたたく気もないわけです。

しかし彼女は、元気タップリな戦闘態勢。
ま、私より1回少ないから、余力があるのかもしれませんが。

いや、これは負け惜しみですね。
私は途中挫折しているためトラウマになってしまい、
当時の傷に触れたくないのです。

彼女は失敗したという意識がないですから、
つまり、勝ち続けていますから、ゲームを続けたいでしょうね。
勝ち続ける可能性があれば、そこに賭けるのは楽しいですから。

しかし私のように、そこでどうもがこうとも、決して勝てないということが明らかになれば、
他に土俵を探すよりないわけです。
もし傷が癒えたとしても、元の土俵に戻ることはありえない。

その土俵だけでなく、すべての勝ち負けを決める土俵にも、上がりたくはないですね。
「勝ち負けがある所」に、自分の幸せはないでしょうし。

しかし、彼女の、戦いに望んで嬉々とする姿にひっかかる私は、
いまだその土俵をひきずってもがく、落ち武者です。

戦闘態勢なのは、彼女ではなく、自分なのかもしれません。


高校時代だけでなく、今までを通して一番ウマが合っていた友人でしたが、
何かが、変わった気がします。
自分が変わったのか、彼女が変わったのか、よくわかりませんが・・。
たぶん、自分が変わったのでしょう。