カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

分相応

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とあるボールペンに一目ボレした。

ファーバーカステル、1480円。

ファーバーカステルは色鉛筆など他の画材で馴染んでいて
ボールペンを作っていることは知らなかったが
値段的にもちょうどいい。

ある会社の社長さんが言っていた。
「ふだん使うボールペンは、使い捨てでないものを」

なるほどと思い、以後ずっと探していたのだが
なかなか気に入るものがなかった。

ベークライトのようなレトロな外見のものはカッコ良かったが
4,5千円もして、ちょっとためらわれた。

実は4年前にフィジーに行った際、免税店で
モンブランのボールペンを無謀にも買っていたのだが
高すぎて落としたらどうしようと怖くて外で使えない。

昔、父親に
「高校に合格したらモンブランを買ってやる」
と言われたが、「何ゆえに栗のケーキ?」と思うほど、猫に小判であった。


高校に入ると、同じ万年筆を持っている人が周囲に2人いた。
一人はクラスメートで、もう一人は新聞部の先輩だった。

それなりに使い勝手はよく、欲を出して
学生時代にドイツの小さい文具店で上のクラスの
マイスターシュテックを買った。
旅中の持ち金は、それで半分なくなった。

大学を卒業するまでは、ノートをとったり
レポートを書いたりと愛用していたが
社会人になると使わなくなってしまった。

仕事にはパソコンと、
フローチャートを書くための鉛筆だけあればよかった。

万年筆は、使わないとダメになってしまう。

かくして中が固まってしまい、一度万年筆のお医者さんに見てもらうも
結局つけペンとしてたまに使われるばかりになってしまった。

事務職に変わって、いつもボールペンを使うようになったが
自分専用のものがないまま長い時間が過ぎた。

そうしてこのボールペンが見つかった。
人生の半分をゆうに過ぎて(たぶん)である。

やっと、分相応と思えるものに出会えた。
サイズもぴったり、感触も良く手になじむ。

しかし今度はこれだけ気に入ったボールペンをなくすのが怖くて
これですらまだ外で使えない。

相変わらず1本52円だかの
ダースで売っているボールペンを(それも以前の職場からもらったものを)
使っている次第。

すっかり貧乏性になってしまっている(笑)

写真上はこのたび買ったファーバーカステル
下はモンブラン
そういえばこの色はもう作っていなくて
在庫がある限りと言われたのであせってボールペンを買ったのだと
今思い出しました。
(ちょっとお金を置いてバブリーな雰囲気にしてみました。
右上はサンテグジュペリで、「星の王子さま」の絵がついています。
今は使えないフランスフラン。左は・・知らないおっさん・笑)