カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

夢は第一の人生

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夏に見た映画の続き、ヤン・シュヴァンクマイエル監督作品、

『サヴァイヴィング ライフ』(2010年 チェコ 108分)。


むかし知人からこの人の作品集をもらったことがあったが、
それはあまり好きではなかった。

でも動画は見てみたいと思っていた。


チェコでアートアニメーションによる、幼児向けのフィルム等を作っていたらしい。

宣伝用のチラシによれば、

「夢の中をさまよう男のラブ・サスペンス」。


「夢の中でしか会えない美しい女は誰なのか―」


その女に会うため、奇行を重ねる男。

夢のために生きているように見える。


この映画の副題は 「―夢は第二の人生―」だが

実は夢こそが第一の人生ではないか、と思わされる。


結末を見るに、結局、人は夢、つまり無意識に牛耳られていると思わずにいられない。


少なくとも、私はそうだからだ。


子供時代に得た経験が記憶となり、それが無意識となり、コントロールされる。


普通に現実を送っているつもりが、実際は無意識に制御された反応を、たれ流しているだけである。


私は強力に父母により、正しくは私の父母に対するイメージにより、支配されている。



という怖い映画なのだが、最初に

「この映画はコメディだが、笑うところは少ない。」

と断わりが入れられているのに、まず笑ってしまう。
(まあ確かに、コメディといえばコメディ。)

そして、

「予算不足のため、(俳優の勤務時間を長くしないよう)コラージュ形式のアニメーションになっている」

的な断わりも入れられる。

いや、効果のためであって、そういうことではないと思うのだが・・


また、恐らく、人の持つグロテスクさや生々しさを軽減するためではないかと思うのだが・・


でも、結果として、一層グロテスクになっている気もする(笑)。


というわけで、大変おもしろい映画である。


全編通して、優雅で東ヨーロッパチックなワルツがBGMとして入っているのが
コミカルであり、また少し哀しくもあるこの映画にふさわしく思える。


DVDを買おうか・・と迷うほど好きな感じである。


その下は、この日に
先日と同じトルコレストランで食べたランチとデザート。

「ムサカ」と「お米のプリン」。


ムサカはギリシャ料理のように固形になっていなくてシチューのよう。
エキゾチックでややチリコンカンの味に似ているが、シナモンの香りはない。

850円で、デザートは250円です。


私が父親から習った通りに、皿のソースをすべてパンで拭きとって食べていると
奥から店員が出てきて、「おいしい?」と聞いた。

その人は、横浜のトルコレストラン「アリババ」のオーナーと友達だと言う。

世間は狭い。


その下は、この付近にある古めかしい旧公団。
昭和30年代のものだろうが、現役である。