カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

損得勘定

またアキバで、通り魔事件があったんだね。
私の行った2日後。まだ油断できないのか。

献花台は別の場所に移動してて、気づかなかった。


ところで、寺で知り合った人から最近聞いた。
その人は、古くから通っている人で、普通の信者さんと違い、
和尚から近づいて招かれた。どちらかというと和尚の友達みたいな位置だと思っていた。

普通寺に来る人は、予めアポイントを取らなければならない。
お参りの場合でも、祈祷中ということがあるから、電話で一報してもらう。
でもその人は位置付けが微妙に違うから、いつも連絡を入れずにフラリとやってきた。

仕事が忙しい時だと困るので、なるべく連絡をくれるよう頼んでからは
3回に2回くらいだが、連絡をくれてはいた。

和尚によると、その人がフラリと現れる時は、だいたい何かを背負っているのだという。
そういうときだから、無意識ではあるけど何かが働いて人恋しくなり、訪れるのだと。

確かにそう感じられる時もあった。
一時期は来るとずっと喋っているので、仕事にならないときもあった。

それで、和尚に「入れるな」と言われた。
邪魔とは、文字通り「邪魔」なんだと。
金になるわけでもなく、厄だけ背負ってくるから、損なのだと。
和尚はその人を「損」としてしか見なくなっていた。

でも、専務がたいてい取り繕って、入れていた。
専務はその人と和尚が話をすることが、和尚にとってもプラスになると考えていたので、
なるべくその人を呼ぶよう取り計らっていた。

1Fにインターホンがある以前のビルにいたときは、たしか2回くらいはお引取りいただいた
ようにも記憶している。
でも少々古いビルに移ってからは、防ぎ様もないので入れていた。

しかしこのたび、ドア越しの応対だけで帰され、それが心外だったらしい。
秘書が、「今、片付けをしていますから・・」と言ったそうだ。
中には専務も和尚もいたそうだ。

私としてみれば、中の事情を知ってるから、いつやるかと思っていたが・・

その人が損ばかり運んでいたかと言えば、そんなことはない。
かならず貢物は欠かさなかったし(笑)、
和尚はイザというときその人を頼って電話をし、相談していた。
つまり言わば相談役だった。

必要な時だけ頼って、あとは切り捨てる。

確かに、もって行かれるばかりじゃ、関係も続かないかもしれない。
でも、すぐに結果がわかるものばかりではないし、
人との間は、損得だけで量れない。

だから和尚には、友達なんかいなかった。
損得勘定しかないこの人には。

でも、和尚はそれで幸せなんだ。
人との絆より、金銭的に豊かなことが大切だから。
人が何と言おうと、彼にはそれが幸せだから。
心の幸せなんかには、興味がないから。

私には、タダのイヤなヤツだけど。
セコいよね。そんな人に救われるわけがない。
気持ちは、与えても減るものじゃない。

そして昔は、和尚も気前よく与えていた。
今は、よほど余裕がないのかもしれない。

ふと思ったけど、価値観が違う人に、呪いなんか効くのか。
同じ土俵だから、勝ち負けがつくのに、全然違う価値観の人がダメージなんて与えられるのか。

和尚を罰する人は、どこにもいない。

なんか不公平な感じしちゃうけどね、
だから自分を罰する人もいないんだろう。