先日、錦糸町の某飲み屋に行った。
連れて行ってくれた人(Fさんとしよう)は以前仕事でお世話になった方。
駅付近の猥雑な一角(錦糸町はどこも猥雑・笑)を物色していて
見つけた小さなカウンターのみのお店だった。
JRAが近いので、競馬のある日は混雑するようで
たびたび外にコンロ?を出して焼き物を調理する様を目にしていた。
私はちょっと・・と思ったが、Fさんにはピンとくるものがあった(笑)ように見えたので
異を唱えるのは難しそうに見え、意見に従った。
中では年配のおかみさんが一人で切り盛りしていた。
競馬の日は、お手伝いに他の店のお嬢さん方がいらっしゃるようである。
店内には馴染みと思われる男性客が一人、おでんを肴にしていた。
どんな店にも、馴染みってのはいるもんなんだな~と思っていると、
なんと女性が一人で入ってきた。
その人も馴染みであるようで、先の男性とも面識があるようだった。
彼女はその男性の隣にすわった。
ま、席が8つくらいしかないから、空けて座るわけにもいかないんだけど。
でも女性ひとりでこんなディープな居酒屋に・・と、私は仰天してしまった。
たいした度胸である。
横浜の野毛にもそうして一人でハシゴする女性とかがいるとTVでは言っていたが、
どういう人種なんだろう・・と不思議になる。
しかし、野毛に行くよりはこちらのほうがマシかな・・という気になる。
野毛って、昼間でも行きたくないくらい、怪しいところですよ。
そして夜なら夜で、別の意味で近寄りがたいところですよ。
翌日、両肩にえも言われぬ重みを感じたりして(笑)
ま、そういう人は何も感じないんだろうけど。
で、その居酒屋。
さらに男女二人連れが二組来て、結局店内はあっという間にいっぱいになってしまった。
席をずれたりして、お互いちょっとした気をつかったりするのだが、
そういったことに、Fさんって人はとっても慣れているみたいなんですね。
仕事をしている分には、案外寡黙なのだが
そういう場所ではびっくりするくらい人あしらいがうまいというか・・
そこがホームグラウンドなんだろうね(笑)
で、店がいっぱいになると、おかみの仕事も忙しくなる。
注文を忘れたり、競馬がない日はそれほど人も入らないので食材も用意していなかったりなので、すべておかみの都合任せである。
そういったおかみを、お客がみんなで気遣って、飲ませて頂いている
って感じ。
まあ、お客さんも、その辺り慣れたもんで、うまいもんですわ。
先に入った男女二人連れも、そう年いっているわけではない、むしろ30代くらいで若そうなのに、その辺りのうまさに舌を巻く。
私など、一生かかってもここまでいくまい(笑)。
みんな、世慣れているよね。
しかしだ、その皆が気を遣っているおかみの作るもの・・
忙しいと思うから、皆もろきゅうとかトマトとかを頼むのだが
それはいい。
また、ハツの味噌漬けやヤキトリなどはなかなか美味かった。
が、さつま揚げ・・
これが、いまだかつて出会ったことがないほどの怪しい味(笑)
間違って先の二人連れの方に最初は出てしまい、彼らが気づいてこちらに
まわしてくれたのだが
うちで、どれだけ冷蔵庫で放置しても出せない匂いと妙味がかもし出されてましたぜ。
記憶では、家でさつま揚げを放置して、最長1カ月はいかなかったと思うが、
それではこやつはどれだけ放置されておったのだ?? と
ツッコマずにはいられない(笑)
まさか、下町クオリティ??
下町のどこかわからない、怪しい店で買うとこんなのが??
もしかしたらその上に大量にかけられたマヨネーズが妙味を発しているのかと思ったが
トマトにかけられたマヨネーズは至って新鮮だった。
とにかく、一口で体内の警戒信号が鳴りだすような代物だった。
まだ、火がよく通っているから、助かったのかもしれない。
Fさんはすでに、「この店はいい」とかいいながら上機嫌であった。
もしかしたら気づいているのかもしれないが、酔っ払いには何を食わせても同じなのかもしれない。
翌日のトイレタイムがくるまで、はなはだ不安であった。
が、なんとか無事であった。
おでんもそこそこ出ているようだから、なにゆえそのように放置されていたのか謎である。
Fさんはまたここに来たいと言ったが、私はもう勘弁していただきたく思う(笑)
でもおかみの話といい、経験豊かな人々ってのはすごいなと思えた居酒屋だった。
(写真は関係ないけど川崎市川崎区夜光の工場)
(なんとなく、この写真、前も使ったことがあるような気がしてきた・・笑)