以下、続けます。。。
そこから3年して
ウサギは去ってしまった。
その豊かさを受け取り楽しむことがなかなかできなかったが
後半の4~5年は
心を通じ合わせることができたように思う。
それでも1日のわずかな時間
ほんの短い時間だったが。
美しさとは
生命力にあふれていること
その豊かさを享受し
喜びにあふれていること
ウサギはどんな時でも
痛みに苦しむ時ですら
撫でてやれば奥歯を鳴らして喜びを返してくれた。
跳ぶ、体をひねる、首を振る
寡黙ではあったが
その表現は多岐に渡っていた。
生命は喜びそのものだった。
姿は消えてしまったが
その灯火は今もあざやかに残るように思われる。
部屋はまだ
走り回るウサギの雰囲気を宿している。