5月になりました。
さて、避妊具の話でしたね。
前回リングを除去した話をしましたが、まずリング。
あまりお馴染みでない避妊具ですよね。
てか、知る人ぞ知るというか。
でも今はネットでなんでも調べられるので、ある年齢以上の方ならそこそこご存知かもしれません。
まず、経産婦じゃないと使えません。
もとはラクダの子宮に石を入れておくと妊娠しないということから
ヒトに適用されたと言われていますね。
まあその辺りは婦人科のページとかをググって読んでください。
私は自分の使用感を中心にここでは書きます。
で、避妊確率は92%くらいと低いらしいですが
これに銅を付着させることで99%に上げることができたらしいです。
さらに黄体ホルモンを添加することで確率は上がったそうですが
材質によって交換年数というのが違います。
プラスチックだけのは5年くらい、
銅がついたタイプは3年くらい、
黄体ホルモンがついたものは、その量によって交換年数が違うようで、
それぞれのお医者さんによっても考え方が微妙に違うようです。
また価格も種類や病院によって違います。
16年前ですが、都内(中央区)の産婦人科クリニックでは5万、除去は1万円
13年前に横浜市内の産婦人科クリニックで入れた際は3万、除去は先月で1万500円でした。
どちらもプラスチックだけでしたので銅や黄体ホルモンがついていれば
もっとかかると思います。
副作用としては、生理周期の短縮(28日周期→21日周期)、
経血量の増加、たまの鈍い腹痛などでした。
腹痛はそうひどいものではなく、月に3~4回微妙に感じる程度で
日常生活に影響はありませんでした。
しかし8年前くらいから子宮筋腫ができ
理由はわかりませんが、それも経血量の増大に拍車をかけ
ここ3年くらいは特大ナプキン(30センチ超)が2時間持ちませんでした。
だから外へ行ったりすると大変です。
ギリギリ都内へ出られる程度で、着いたら即変えないとモレてしまいますし
絵の据え付けなど、急いでやらないとアウトです。
そんなだから早く終わるかというとそうでもなく
一番ひどい日はそんな感じ、翌日は少しマシですが3時間は持ちません。
そしてもう1日、さらに少しマシな日が来てあとはフェイドアウトする感じですね。
また併用する避妊具ですが、以前はペッサリーを使っていたんです。
これになるとご存知の方はさらに少なくなると思います。
おそらく、学校等で習う避妊具の1つに入っていて、聞いたことはあるかもしれませんが、見たことはほとんどないかもしれません。
私が長女を出産した20年前くらいには、まだ保健所やお産をした病院などで産前産後の指導の際(母親教室?)見せていました。
正直、大きく宣伝もしないので
どこで手に入るかもほとんど知られていなかったのではと思います。
(私も保健所以外は知りませんでした)
当時、市町村の保健所のたよりにはごく目立たない感じで載っていたんですね。
HIV検査のすぐそば辺りに。
HIV検査が匿名で各市町村の保健所で無料で受けられることを知っておいでの方は多いと思いますが。
(実はこれも2回ほど受けたことがあります)
で、背に腹は変えられませんから
意を決して行ったんですね、保健所に。
予約制でしたので、もちろん予約してです。
で、たぶん助産婦さんだったと思いますが、その方に子宮口のサイズを測ってもらうんですね。
ペッサリーは子宮口に蓋をして精子の侵入を防ぐという、「蓋」ですので
子宮口にぴったり合うものでないと、効果がありません。
で、いろいろなサイズのものがあるんですね。
(といっても3種類くらいしか見られませんでしたが)
私は一番小さいサイズでしたが、なかなかぴったり合って快適ではありました。
サイズが合ってさえいれば、普通に歩いたりしても外れないものなんですよ。
それで、その場では付けてもらって、次回の予約をし、
その日は付けたまま帰宅するんですね。
それで外れなければOKです。
で、次回に顔を合わせた際、それで本当に引き渡しということになります。
そして金額ですが、これがタダなんですね、なんと。
で、タダだから、あまり大勢来られても困るので、大々的に宣伝しないのだということでした。
当時はまだネットもポピュラーではありませんでしたし、私も特に周りに言う機会もなく、そのままになりました。
このペッサリーは洗って繰り返し使えますので、プラスチックの劣化する2~3年で取り替えてくださいということでしたが、普通に使っている分には5年くらい平気でした。
ので、取り替えが伸ばし伸ばしになってしまったんですね。
6年経っていざ替えようというときには、保健所のたよりには窓口が見当たらなくなっていました。
その後ペッサリーは破れてしまったので、リングだけになりましたが
幸い妊娠することはありませんでした。
しかしこのたびリングを取り出すに当たって、代替案として
ペッサリーを考えました。
ダメもとで保健所に電話してみると、ペッサリーの講座があったこと自体知らない人しかいませんでした。
産後ケアのために駐在していた保健婦さんがいらしたので、頼み込んで代わってもらいました。
その方も講座については知りませんでしたし、ペッサリーを取り扱ったこともなかったようです。
ただ、もしかしたら助産婦さんが知っているかもと思い、その可能性はないか聞いてみましたが、わからないということでした。
それで自分で調べるよりないと思い、ネットで通えそうな助産院を探して直接電話をしてみました。
一軒、やや近場の助産院につながり、聞いてみたところ
なんと、もうペッサリーは生産を中止されたそうで、手に入る見込みはないそうです。
それもだいぶ前らしい。
需要がなかったんだそうですが、あの区役所の表記の仕方ではとても人の目には留まらないでしょうね。
避妊具をもらうのに実名で(匿名でもよかったのかもしれませんが)予約して、
さらに2回も足を運ぶのは手間ですもんね。
それよりはどう見てもコンドームが手軽です。
リングもお金がかかるし、経産婦でなければダメですし
またペッサリーもお産を経験していない人がもらいに行くのはハードルが高すぎる気がします。
さらにペッサリーは、蓋の周囲に殺精子剤というゼリー状のものを塗布して侵入を防ぐべきと言われていますが
この殺精子剤というのは界面活性剤でできています。
マイルーラなども同様ですが、それを使うと精子の形状が著しく損なわれて死に至るのです。
当然ながら女性の体にもいいものとは言えません。酸性のはずの膣内がアルカリに傾くわけですから、環境が激変してしまいます。
特に膣は粘膜ですから、界面活性剤の吸収がとても良いと聞きます。
(情報源の本の題名は忘れましたが、洗剤の害を挙げて石鹸を使おう、といった趣旨の本だったと思います。様々な実験結果も載せられていました)
というわけで、私は殺精子剤を使いませんでしたが、リング弊用のためか妊娠することはありませんでした。(続きます)