アウシュビッツからの転生であると先に書いた友人Tさんが
先月の私の展示に来てくれた。
その日もやはり黒いボーダーの服を着ていた。
灰色ではなく、白ではあったが。
アウシュビッツは嫌な記憶のはずだが、その模様は嫌ではないようだ。
私もボーダーは嫌いではないが、灰色と黒の縞は嫌だ・・
ランチを一緒に取り、それ以後の話を少しした。
彼女はあの数日後ギックリ腰になってしまい、大変な日々だったようだ。
で、新聞広告から整体院を選び訪ねたところ、とても特殊な方法で癒しがもたらされたという。
何か、水のようなものをミスト状にして吹きかけるだけ、みたいな。
世の中にはまだまだわからないことがある・・
その、体調を崩したキッカケの一つに、先にも書いたヒプノの先生(Nさんとします)とのやりとりがあったと言う。
TさんはNさんのヒプノの初級講座みたいなのを取っていたらしいが
さらにマスターコースに進むことを決めたらしい。
それでNさんに申し込んだところ
「これからは私を師として仰ぎなさい。友達でもライバルでもないから、けじめをつけて態度をわきまえなさい。」
と、申し渡されたそうである。
そう言われたとたん、Tさんの体調が今までにないほど悪くなったそうである。
「そういう関係が、自分に本当に合わないから」
と、ご自身でも理解されていた。
実際に彼女たちの関係がどういったものなのか、私はよくは知らない。
でももともとは普通の友達らしい。
Nさんの友人であり私の友人でもある占星術師のMさんも交えて
彼女たちはそうしたヒプノや占星術その他魔術的なことについての2ちゃんっぽいサイトで語り合う仲とも聞いた。
でもそこでは完全に友人同士なので、余計そうした割り切りは難しいとも言われていた。
その、何かを教わるからには師とわきまえる、それはわかるし
そうした線引きも必要とは思う。
実際何かを積み上げ、何らかの結果を出そうとするときは
ある意味3次元的な心構えや手続きは必要とも思う。
が、自分的には何かが違うと感じた。
Tさんもそれを感じているのだと思う。
美大にいるような、それも同じ学校であれば
どれだけ自由人かよくわかる。
確かに、
「たとえ友人であってもあなたより私の方が能力が上だから、相応の配慮をしなさい」
という人はいた。
「それは人として自分の方が上だからだ。」
という最もらしい理由からだった。
私も当時は「そんなものかな」と思いつつ従える部分は従っていたが
ある日その人に
「友人だったらそんな言い方はしないものでしょ」
と言われて、なんだかわけがわからなくなって、つきあうのをやめてしまった。
その人は私に、友人としての配慮ではなく、能力が上の人としての待遇を期待していたはずなのに。
なんとなくTさんの話を聞いて、そんなことを思い出した。
そして、私がMさんやNさんに覚えた違和感の理由もわかった気がした。
私はひと月前、すでにMさんやNさんについての情報をある決断に基づいてシャットアウトしていた。
私はMさんとは友達だが、Nさんとは直接の知り合いではないので
Mさんをシャットアウトすると自動的にNさんの情報も来なくなる。
彼らから来る情報は有用な部分もあるが、なんとなく、もう疲れた(笑)
たとえ理屈では正しいとしても、なんだか違う。
ある座標軸において優劣があったとしても、他の部分ではそうでない、ってことなど、いくらでもあるし、それが人同士のつきあいというものである。
人としての優劣などというものはない。
尊敬も敬愛も、目指すものではなく、後から勝手に湧いてくるものである。
彼女たちにはそれなりに能力があり、結果も出しているし、努力もしていると思うが、物質的に毒され過ぎている。
すべての人の尊厳を見出すはずのスピリチュアルが、物質界のためのスピリチュアルになっている。
物質的に独立できないスピリチュアリストは口をつぐむべきであると彼女たちは言ったが
彼女たちにとってはまだ物質界のゲームが魅力的であるのだと思う。
この争いももしかしたら目くそ鼻くそ、なのかもしれないが
やはり進む方向が違うのは強く感じるので、彼女たちに会うキッカケとなった
あるメンター的存在のスピリチュアル系ビジネスマンの情報も昨日シャットアウトした。
このようなことはTさんには言わないが、彼女は彼女で好きなように決めたらいいと思う。
またTさんは、高田馬場の「預言カフェ」
の話もしていた。
予約は取れないので、並んで待つという。
スピリチュアル系の友人たちからそのカフェについてよく聞かされているが
彼らから話を聞く2、3年前、ふらふら辺りを彷徨っていて私も偶然見つけた。
わりときれいなカフェで入りやすそうだったし、少し気になったが
なんとなく入る気にはならなかったのでそのままだ。
アキバのウサギカフェには行きたいが、おそらくそこにはこれからも行かないと思う。
自分の行く先がどうなっているのか、まったくわからないが
おそらくこれで正解なのだと思う。