カノンはじめの「隠れたところもあまねく照らす」

祈祷師の下で事務員をしていた時に見た世の中の裏側や、バンパイアと暮らしていた時のこと、その他スピリチュアルなことやヒーリングなどについて主観的に綴ったブログです。

ダライ・ラマ法王来日♪法話と講演

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ただいま、ダライ・ラマ法王来日中でございます。

昨日は横浜で法話と公演の会があったので行って参りました。

国内では、他に善光寺で公演があったようです。
ここは北京五輪の祭に、聖火リレーチベットのためにボイコットしたんですよね。
それで呼ぶことができたらしい。

せっかくの機会だから・・と、物見遊山。
いや、幼少期に親からよく話をきかされていたので
それがどこかに残っていたからでもある。

したら、びっくりするくらい人が集まっておった。
パシフィコ横浜 展示ホールに1万人。

欧米人の姿が目立っていた。
そして僧侶たち。

(ひょっとして彼らはコスプレかも・・と疑う自分の心は
腐敗しておる・爆)

この僧侶たちのうち多くは、声明のイベント参加者でもあった。

朝10時から12時までは法話
12時から1時間休憩、
1時から2時までは各国僧侶による声明披露、
2時から4時まで法王による講演。

前日も前々日も睡眠時間4時間足らず。
なので、瞑想に入ることは事前からわかっておった(笑)


しかし、わりと起きていられましたよ。

法王は、気さくでおちゃめなおじさん、という感じ。
居丈高なところがありません。

少し法王が話すと、通訳が話すという繰り返しで進みましたが、
通訳が話している間は法王はヒマなので、前列にいるらしい子どもに視線を送ったり
笑ったり、あくびをしたりしている。

ソファにあぐらをかいて座り、照明がまぶしいとサンバイザーを被っている。

午前はチベット法典を元にして、「縁起賛と発菩提心」という法話
苦しみがあるのは縁起(因縁のようなもの)があるからで、
それを説かれた釈尊に対する礼賛が
その法典には記されている(テキトー)。

菩提心に関しては・・寝てました(笑)

おぼろげな意識の彼方で踊る文字よ・・(爆)

午後の講演は、「世界は一つであり、分けられるものではない」ということと
一番大切なのは「愛と思いやり」
ということでござった。

しかし、どんなにいい教義であっても、
外から来た価値観を生きようとする情熱は、自分にはすでにない。

自分の中にすでに入りこんでしまっている古い価値観については、
ひきつづき眺めていくつもりではあるが。


その後、質疑応答。

欧米人の質問が目立った。


そしてもっとも見たかったものの一つ、
インド・チベット・モンゴル・台湾・韓国・日本の僧侶による声明。

インドのは、イスラムコーランの声を思い起こさせた。
会場は広かったが、そこに充分響き渡る声だった。

あの声に乗せられたら、どんな教義も体で納得してしまいそうである。
宗教と音楽はそんなふうに結びついている。


モンゴル人の歌手が、ダライ・ラマに賛歌を捧げたが、
それはモンゴルの広い大地を目前によみがえらせた。

朝青龍は、そんな場所で育まれた人ではなかったか。

どこまでも続く大地を、自由に走りまわるような
とらわれないスケールの大きさ。

そんな人を、狭い常識で縛りつけようとした角界
自分たちの罪を隠蔽するための工作ではなかったかと疑ってしまう。


外国人に盛り上げてもらっている日本の角界
その事実を認めず、恩を仇で返すようなことをしなかったか。

その恩恵には、彼らの文化的素地を認め、多少譲歩することで
報いるべきではなかったか。

そうできなかった狭量さが悲しく思える。


日本の声明は、真言宗の僧侶によるものだった。

が、他の国の素朴さに対して、宗教的というより
かなりパフォーマンス的であった。

見せることを意識した、型の追求。
日本らしいと言えばいえる。

歌の節回しはストイックだが、拍子木とタイコの効果音はちとあざとい。

これは理屈ヌキに体に響いて共鳴させ、熱を生じるようだ。

熱狂を煽るようで、落ち着かない。


しかし、どこの分野にも熱心な探求者はいるものである。
自分もそうであったから、彼らを見ていると昔の自分がよみがえって
少し恥ずかしい。


熱狂・法悦・陶酔

それは確かに強い原動力となり、
どれも否定するものではないが
熱狂、とくに集団化した熱狂に、私は慎重にならずにいられない。

ダライ・ラマは、そうしたところからは少し離れている。

(写真2枚目は、日本の声明に使われた太鼓。
3枚目はお弁当付きチケットについていた弁当です。
シンプルですがかなりウマい弁当でした。
でも帰りにおなかがすいて、ついマックでチキンタツタを食べてしまいました。
なお、声明の最後にスペシャルシークレットゲストが。ナベサダでした。
2曲吹いてくれました。3000円とは思えない内容の濃さでした。
パイプイスだったのでこの値段ですが、前方の席はザブトン付き、1万円でした。)